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第46話 ジロウ※

リロンも射精したようでキッチン台の下に精子が飛び散っているのがわかる。掃除は後回しにして、リロンの身体を支える。 「…ベッド行く?リロン、大丈夫?」 「ダメ…このままバスルームに連れてって。オリーブオイルがひどい…」 「バスルーム行ったらまたしちゃうよ?」 「えーっ…もう立ってられないんだって」 マジで嫌な顔をされてしまった。 やり過ぎたのか。 結局、バスルームまで連れて行っても、ピシャとドアを閉められて、リロンひとりで入られてしまった。 仕方がないので、バスルームの前でリロンが出てくるのをジッと待つ。やっぱり、早めに大きなバスルームの所に引っ越ししようと思う。 「うわっ!なに?ここで待ってたの?」 「…だってよ、バスルームに一緒に入れてくれねぇじゃん」 全裸で突っ立って、リロンが出てくるのを待ってたジロウを見て爆笑されてしまった。ムードがない… 「わかった、わかった。ごめんね。狭いけど今度は一緒に入ろうか。だけど、今は、ほら、ジロウさんも早く入ってこいよ」 軽くあしらわれて、リロンと交代してバスルームに入った。 風呂から出てベッドルームに入ると、ベッドにうつ伏せになっているリロンがいた。動画を見ているようだった。 「何、見てんだ?」 「えっ?これ?これさ、レストランシェフのストーリーなんだけどサスペンスなんだよ。ネット配信されてるドラマ。今、縁江さんと一緒にハマって見てるんだ」 「またっ!ベッドの上でお母さんの話!」 「もう…縁江さんとハマってるって言っただけじゃん」 ドラマの中だとはいえ、他所の男のコックコート姿を見ているのもムカつく。ゆっくりできる夜に、相手にされないのもムカつく。心が狭くなっているのはわかってる。 リロンの携帯を奪い、ポイっとベッドの端に投げ捨ててやった。 「ふふふ…ヤキモチだろ?わっかりやすいんだから。ジロウさんは意外とヤキモチ焼きなんだよね」 「いいじゃねぇかよ…何だかわかんねぇけど、まぁ、ヤキモチだろ。俺の方を見て欲しいって、駄々捏ねてんだよ」 拗ねながら抱きしめるとリロンは笑いながら、チュッとキスをしてくれた。簡単だが、こんなことをされただけで気分が良くなる。単純って言ってもらって構わない! ふふんっと機嫌良くなり、リロンの両手の自由を奪い、覆い被さる。 「悪いな。ちょっと機嫌良くなったけど、まだ拗ねてんだよな、俺」 「どーぞ。拗ねてていいですよ、そんなジロウさんも好きだからさ」 チュッチュと顔から首、首から肩にキスを移動させていく。相変わらず、顎にはしつこくキスをしてしまう。その度にリロンは笑ってくれていた。 「もうちょっと年取ったら、髭伸ばす?」 「んーっ?どうかな、伸ばすかな…」 「髭があるジロウさんもカッコいいかもよ?」 知ってる。 たまに無精髭でいる時、やたらとキスをしてくるから、リロンは髭も好きなんだろうなと思ってたから。 「髭伸ばしたら、こんなことすると痛いかもよ?それでもいい?」 胸の尖りにキスをする。小さなピンク色はかわいい。クリクリと舌で押し潰すと、リロンは吐息を上げる。 胸から腹にかけてはキスマークの付け放題だ。さっきの名残りもあり、今日は派手に付いている。服で隠れるところには、俺のモノという跡を付けている。 指で乳首を引っ掻きながら、腹にジュッと音を立ててキスをする。白い肌に新しい赤い点が付く。 「…もう、また気持ちよくさせて」 「構って欲しいんだよ…わかるだろ?」 さっきまで繋がっていたから、リロンの後ろに指を入れると、ゆるゆると吸い込まれるように入っていく。それでも、痛くさせないように、またジェルをベッド横にあるボックスから引き寄せた。 「リロン?なぁ…顔見ながらしていい?」 返事を聞く前に指を二本入れて、中でくるくると動かした。リロンの中は温かい。 「いいよ…じゃあ、こっち?ほら、」 リロンは起き上がり、ジェルを大量に手のひらに出し、ジロウのペニスに塗り始めた。ジロウは、されるままリロンの行動を見つめていた。 「上に乗っていい?」 「おおっ!マジでっ!はいっ!」 「…もう、何そのいい返事、」 リロンは苦笑いしているが、上に乗るという言葉だけでジロウのペニスは更に勃起し、腹に付くくらいになってしまった。 ジロウのペニスを掴み、ゆっくり上から腰を下ろしているリロンをジッと見つめる。 エロい…最近、リロンは色気が以前に増してやたらと出ている。初めて会った時より、大人になったからだろうか。 店にいてもそう感じる。スーツ姿で凛としている姿から、かなりの色気が漏れ出している。周りからも、そう見られてるかもと思うと、それだけで心配になる。 ほぼ毎日セックスをして、仕事をしてと、充実しているからなのか。心配になるくらい、色気がダダ漏れである。 上に乗ってくれると、その色気を見放題だ。だからリロンからの誘いには、いい返事をしてしまう。 グチュと音を立てて、リロンの後ろの孔にずっぷりと入れ込む。奥までジロウのペニスを咥え込んでいた。 「はぁぁっっ、んんっ、気持ちいい」 「動いて?リロン」 ジロウの腹の上に両手を置いて、リロンは腰を上げ下げしている。苦しそうだけど、勃起し、お尻をフリフリとしているリロンを見て堪能する。こんな、いやらしい姿を見れるなんて最高だ。 「どこがいいのか教えろよ。奥?」 「んんっ、手前も…だけど奥が…好き」 リロンの腰の動きに、下から突き上げたくなるのを頑張って抑える。リロンのエロさを堪能したいから我慢だ。 「や、や、やぁ…気持ちいいっ…んん」 ゆっくりした動きでも、リロンは気持ちいいところにジロウのペニスを当てて動かしているようだ。ぺたんとジロウの上に座り、奥深くにジロウのペニスを咥え込み、グリグリ、グチグチと腰を小刻みに動かしていたら、いきなりリロンはビュッと射精していた。 「はあぁぁぁっ、やあっんっっ…」 「…ヤッバッ。エッロ。ちょっと、リロン?ごめんな?もう無理かも」 リロンのイク姿を下から眺めていて、ジロウは完全にスイッチが入ってしまった。 ピクピクと足と腰を震わせて、まだペニスから白い精子を出しているリロンの腰を掴み、ジロウは起き上がった。 リロンを抱き上げ、部屋の壁まで行き、リロンの身体を抱えなおし、リロンの孔に入っているペニスを抜き差しする。 身体が、男の本能が、騒いでいるようだ。壁にリロンを押し付け、そのまま思いきり腰を大きく振り始める。 「や、やめっ…落ちちゃうっ」 「落とさねぇよ…大丈夫だから。俺に捕まってて」 ジェルがボトボトと、床に落ちているのがわかる。ジロウが腰を下から上に突き上げた勢いで、リロンの中から滴り落ちてきている。 「やぁっ、ジロウ…こわいっ…」 不安定な格好で下から突っ込まれているから、リロンがギュッとジロウを抱きしめている。怖がらせるのはよくないが、これはこれで興奮するし、リロンに抱きつかれると、中が唸って気持ちがいい。ペニスがガチガチに硬くなっているのがわかる。 「ごめん…お前がさ、エロすぎて…ヤベェって。これでお前の中、ゴリゴリさせたい。どこがいい?奥深くを擦るか?ああ…っ、く、ヤッバ…」 バキバキに勃起しているペニスでジロウは激しくリロンの中を擦り上げた。グリグリと腰を押し付けると、ぐちゃぐちゃと音が立っていた。 「ジロウ…ま、また…イキそう…」 「なんでそんなに色っぽいんだよ!」 「…い、や、んんっ、なに?…」 「なに、じゃねぇって、ああ…止まんねぇ、お前のそんな姿がたまんねぇんだって、」 壁に押し付けているから、リロンは身動きが取れない。リロンから自由を奪うこの体勢にも、ジロウは興奮してしまう。 「この格好でイクのか?俺に無理矢理やられてんのに気持ちいい?お前の中、キュッて締まるんだよ。なんで?」 「だって…気持ち、いいっ…ジロウ、いじわる」 「いやらしいな。こんな姿のお前を見ると興奮するよ。たまんない、やばい…」 ジロウはリロンの顔を見ながら、腰を打ちつける速度を速めた。リロンの色気に触発される。 「ああ…気持ちいい…リロン、イク時の顔見せてくれよ。俺、もう限界かも…」 汗が流れ落ちる。不安定な格好のリロンに下から腰を押し入れるのが止まらない。肌と肌がぶつかる派手な音が部屋に響いている。 「ああっ、ジロウ…イクっ…やあぁっ、」 「くっ、俺も…奥に出すぞ。リロン、こっち向けよ。顔見せろよ…」 目を閉じて苦悶な表情をしたまま、リロンはまたビュッと射精していた。それを見るとジロウはまた興奮してしまい、最後に腰を振り上げてリロンの奥深くに、大量に出していた。 射精をしながらも、気持ちが良くて腰の動きが止まらない。二、三度大きく腰を揺すり、最後にグッと奥まで捩じ込んだ。 ジロウは興奮すればするほど、射精が長く続くので、リロンの奥深くの壁にペニスを押し付け精子で濡らしていた。 「…下ろして」 「はいっ!今っすぐっ!」 リロンをベッドにゆっくりと下ろし、ペニスをズルッと引っこ抜いた。もう一回出来るかなぁっと願ったけど、この感じのリロンを見ると無理そうだった。 「キッチンと…そこの床。掃除」 「は、は、はいっっ!」 ジロウの家事は続く。リロンはベッドの上で笑いながらそれを見ていた。

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