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第28話

 ぶちゅぶちゅと尻を押し潰すように逸物を深く突き入れる。大きく尻を震わせた金花は腕の力が抜けたのか、肘がかくりと折れて四つん這いから尻だけを高く突き上げる姿になった。  互いが着ていた単や寝るときに掛ける袿などを下敷きにしているが、こんなに激しくしては金花の膝を痛めてしまうかもしれない。そう思っているのに、俺は突き上げる腰を止めることができなかった。それどころか、ますます激しく打ちつけてしまう。 「はっ、はっ、三度も、出したというのに、はっ、収まりが、つかない、とは、はっ、」  俺はもう三度も金花の、キツラの中に子種をぶちまけていた。それなのに股間はますますいきり勃っている。  一度目は、逸物を突き入れてすぐだった。耐えようと力むこともできず、あっという間の出来事に思わずぐぅと唸り声を上げてしまった。びゅうびゅうと吹き出したはずの逸物はそれでも衰えることがなく、俺は抜くことなくすぐさまキツラの奥に目がけて先端をねじ込んだ。  そうして床にキツラを押さえつけるようにしながら二度目の子種を吐き出したあと、今度は獣のように交わらんと四つん這いにさせ、滑った尻になおも天を向く逸物を突き込んだ。三度目もたっぷり吐き出したはずなのに、どうしたことかキツラの中ですぐさまムクムクと逸物が大きくなってしまう。 「これでは、まるで……っ」  まるで、先ほど見た鬼の王のようではないか。  思わずよぎった考えに、何を馬鹿なと頭を振る。いずれは鬼になるとしても、まだ俺はキツラの血を食らってはいない。精は何度か飲んだりもしたが、それでは鬼になるには弱いのだと聞いたばかりだ。  それなのに体はこんなにも滾って、これではまるで鬼のようではないか。 「あぁ、駄目だ。まだ、はっ、落ち着きそう、にも、はっ、ない、」  まったく衰えを見せない逸物で、ゆっくりとぬかるんだ中を擦る。すると「あ、ぁ――」と甘い声を上げてキツラが背中を反らせた。 「あぁ、はふ、ふふ、なんて、はぁ、強い、ふ、精だ、こと」 「おまえの中が、よすぎ、る、はっ、のだ、はっ」 「あぁ、うれし、ぃ」  泣くようにそうつぶやいた声に、またもや逸物がぐぅんと力を増した。これでは四度目が済んでも収まらないかもしれない。そんなことを考えながら、ふと先ほど目にした敦皇(あつおう)様のことを思い出した。  鬼の王の腰に跨がった姿は心地よさそうに見え、鬼の王も十分に感じ入っていたようだった。さすがに鬼の王のように腰を掴んで上下にとはいかないだろうが、キツラをあのように跨がらせてみたいという欲が湧いてくる。  キツラと俺は同じくらいの背丈だが、細身のキツラは俺でも抱えられるほどの重さしかない。それなら胡座(あぐら)の上に抱きかかえることもできるだろうし、寝そべる俺の上に乗せるのと同じくらいには奥まで入れられそうだ。  そこまで考えた俺の逸物が、そうしたいのだと言わんばかりに膨れ上がった。 「ふぁ……!」  急に大きくなったことに驚いたのか感じ入ったのか、キツラが白い背を震わせた。うっすら浮かぶ背骨を指でなぞりながら「両手をついて四つん這いになれるか?」と訊ねた。 「四つ……?」 「先ほどの格好だ。……あぁ、そう、手をついて、……そうだ。今度はそのまま俺に腰掛けるようにするんだ。そう、俺が支えるから……ぐぅ……っ!」 「ふぅ、ふ、んぅ……!」  キツラの尻が俺の上に座った瞬間、逸物がぐぐぅと奥深くを貫いた。あまりの気持ちよさに、慌てて奥歯を噛んで子種が吹き出すのを堪える。  あまりにも深い場所を抉られたからか、キツラが頭をのけ反らせながらも嫌々と首を振った。そのせいで汗に湿ったキツラの髪が首や肩をくすぐるが、それがなんともいえず心地いい。 「ふ、ふは、これは、すごい、な。おまえが上に、乗るのと同じくらいか……?」 「ぁぅ、ぅ……、だめ、うごか、ないで」 「く……っ! いや、これは上に乗る、よりも、はっ、奥に、くっ、入る、な」 「ひっ、だめ、動いては、だめ、だめ、」 「なぜ、だ? ほら、こうして、わずかに動くだけで、ぅっ、いつもより、うねっている、ぞ?」 「ふぅっ! ……ねがい、だめ、そこは、あぁ、いけ、ない、おく、はいって、あぁ、だめ、だめ、もぅ、おくは、だめぇ」  ぬっぽぬっぽと小刻みに突いていた逸物の先端が、ぐにゅりと曲がった気がした。その感触には俺も驚いた。とっくに狭い路を抜けて熱い壁に当たっていたから、それ以上奥深くへ入るはずがないと思い込んでいた。 (いや、前にも、これに近いことがあったか)  以前にも狭い路の先に先端が入り込むような感覚になったことがある。しかし、いまはその感覚の比ではなかった。  ぐにゃりと曲がり入り込んだそこは、口の中とも腹の中とも言い難い、しかし間違いなく法悦を感じる場所だった。ぐにゅうとカリ首を締められながら先端をちゅうちゅうと吸われているような錯覚さえ覚える。さらに根本からカリ首のすぐ下までは熱く濡れたもので揉まれ、一気に二つの玉が迫り上がった。  どぴゅう、びゅるびゅる、びゅう!  四度目とは思えない勢いで子種が吹き出したのがわかった。  あまりの心地よさから思わずキツラの腰を掴んでいた手に力がはいり、薄い腹を指先でぐぐぅと押してしまう。すると腹が指を押し返すように、いや、押されることに反応するようにビクビクと震え出した。 「ぁ、ぁ……! ぁ、だめ、くぅっ。だめ、きて、きて、しまう……っ」 「キツ、ラ?」 「ひんっ! だめ、だめ、ぁあ! く、る、くる、いっ、ぃく、ぃって、しま……っ、ぅ――……!」  心配になるくらい全身をガクガクと震わせたキツラは、俺の太ももをぎゅうぅと力任せに掴みながら盛大に逐情した。つられるように逸物の包む肉もうねりを増し、ますます子種を食らおうと蠢く。  あまりにも心地よい状態に、一瞬気が遠くなった。頭の芯がぼうっと痺れるような心地よさに浸っていると、聞き慣れない水音がしていることに気がついた。  一体何の音だと肩越しにキツラの股を覗き込めば、ピンと天を向いたままの逸物からしょろしょろと何かがこぼれている。それは匂いもなく、指先で触れても子種のような粘り気や色もなかった。 (……もしや)  覗き見のときに初めて目にしたものを思い出した。あれが何かはわからないが、あのときの敦皇(あつおう)様は法悦の極みといった様子だった。 (それと同じ状態に、キツラがなっているということか……?)  ずるりと音を立てながら逸物を引き抜いた。そうして腰を掴んでいた手を離すと、キツラの体がぐらりと前に倒れる。  もうどこにも力が入らないのか、キツラは膝を曲げたままうつ伏せになりヒクヒクと体を震わせていた。震えるせいか、それとも膝を曲げているせいか、体が揺れるたびに尻の間からぼたぼたと俺の吐き出したものがこぼれ落ちる。  それは見る間に小さな水溜りを作り、さらに尻から糸を引くように子種がぽたりぽたりと滴り始めた。それを見ただけで、またもや俺の逸物はギンギンに滾ってしまった。 「……ぐぅ。駄目だとわかっていても、止まらないんだ」  鬼の王が敦皇(あつおう)様に与えるほどの心地よさを、俺はキツラに与えることができた。キツラが食らい尽くせないほどの子種を注ぎ込むことができた。そう思うだけでカッとした熱が頭をぐるりと巡り、体の中をぐるりと駆け抜ける。 「キツラ、キツラ……俺の、俺だけの……」  囁きながら仰向けにすると、すぅと瞼が開き、艶々とした黒目が俺を見た。 「あぁ、キツラ、もっともっと、おまえを」  まるで泣くようにつぶやいた俺の頬を、俺よりも熱いキツラの手が包み込む。 「ふふ、まるで、童子のよう……、かわいぃ、方」 「キツラ、」 「よいの、ですよ……。さぁ、もっと、わたしを、貪って……」  気がつけば仰向けのキツラの両足を掴み上げ、さらに床に押さえつけるようにのし掛かっていた。そうして子種があふれ出す熱い中を再び逸物で貫いていた。 ・ ・ ・  陽が昇り始める頃まで激しく交わっていたのに、思ったよりも深く寝入ることはなかった。おかげで烏の男に朝餉だと声をかけられたときにはパチリと瞼が開いた。抱き込むようにしていた金花もすぐに目覚め、いまは身支度をしている。  てきぱきと動く金花を見てから自分の体を見下ろした。 (体を拭った記憶はないんだが……)  気を失い力の抜けた金花をなおも穿ち続け、最後は俺自身も気を失うように眠った。それなのに目が覚めたときには体はさっぱりしていて、着た覚えのない単も身につけていた。そのことを金花は不思議に思っていないのか、さっさと着物を整え終わり、伸びた黒髪をきゅっと背中で一つ結びにしている。 「どうかしましたか?」  俺が動かないことに気がついたのか、振り返った金花が問いかけてきた。 「あー……、いや、昨夜はその、随分と無茶をしたなと」 「たしかに、いつも以上に逞しく強いものでしたねぇ。やはり親王様を見て興奮したからでしょうか」 「な、何を馬鹿なことを! そんなことがあるわけないだろう!」 「ふふっ、そんなに顔を真っ赤にして、いつまでもかわいい方」 「うるさい!」  ニィと笑う金花をひと睨みしながらも、やはりどうやって身を清めたのかと首を傾げながら単を撫でる。 「あぁ、もしかしてその単のことですか?」 「たしか、俺もそのまま眠ってしまった気がするんだが」 「烏たちが片付けてくれたのでしょう」 「……なんだと?」 「鬼王のことで慣れているでしょうから、精の匂いを嗅ぎつけて片付けてくれたのだと思いますよ」  片付けた、というのは、身を清めたり単を着せたりしたということだろうか。それを、あの烏と呼ばれる面を付けた男が……? 「ふふっ、赤らめたり青ざめたり忙しいこと」 「金花!」 「烏と言っても鬼王の使いをする面の者たちのことではありません。そうですねぇ、女房たちのような役割のものといったところでしょうか」 「だから気にしなくてもよいのですよ」と言われても無理な話だ。さすがの俺でも、屋敷で女房たちにそんなことまでさせたりはしない。金花と交わったときはとくに気をつけて俺自身が身を清めたし、着物を駄目にしたときには自ら処分もした。  それが、知らぬ間にあれこれされていたのかと思うと……。 「なんということだ」  額を右手で覆いながら唸るような声を出してしまった。 「まぁまぁ、そういうこともあるのです。さぁ、朝餉を頂戴しにいきましょう」  そうだ、ここは鬼の王の屋敷だ。何があってもおかしくはない。無理やりそう思い込んだ俺は、手荒に着物を整えながらもう一度だけ大きなため息をついた。  金花に促されて向かった場所は、昨夜敦皇(あつおう)様たちが交わっていたあの部屋だった。思わず御簾の手前で足を止めてしまったが、このまま入らないというわけにはいかない。  幸いだったのは敦皇(あつおう)様がいらっしゃらなかったことだ。まだ眠っているということだったが、その際に「おまえらと同じで朝まで交わっていたからなぁ」という鬼の王の言葉には顔が熱くなってしまった。それを見た鬼の王はニヤリと笑い、大きな杯で酒を飲んでいる。  鬼の王の屋敷をあとにするときも、敦皇(あつおう)様は姿を現さなかった。もうお会いすることはないかもしれないと思うと最後に挨拶くらいはと考えたが、姿を見れば昨夜のことが蘇りそうになる。ならば、鬼の王への挨拶だけにしたほうがいいかもしれない。 「敦皇(あつおう)様に、くれぐれもご自愛をと」 「俺が側にいるんだ、彼奴(あいつ)は常に元気だ」 「……それはまぁ、そうでしょうが」  うっかり昨夜の二人を思い出し、思わず眉を寄せてしまった。あれだけの交わりに耐えられるのならば、相当頑丈な体だとうことは想像できる。いまさら俺が心配することじゃないというのは本当なのだろう。 「いまも別に疲労のせいで寝ているわけじゃない。腹の子のせいで、たまにこうなるのだ」 (……腹の子、だと?)  思わず鬼の王の顔を凝視してしまった。いや、昨夜も子がどうとか聞いた気がする。あれは聞き間違いではなく、俺の勘違いでもなかったということなのだろうか。疑問と戸惑いに鬼の王を凝視している俺とは違い、金花は予想していたのか静かに口を開いた。 「あぁ、やっぱり。それも棘希(いばらぎ)の血肉のせいですか」 「だろうよ。俺ほどではないにしろ、それなりに強い鬼ではあったからな。それに、彼奴(あいつ)も長年俺の精を受けていた。毒の部分も多かったのだろう」 「鬼王の子を生むのが人から転じた鬼とは、それはまた……。いえ、わたしには関係のないことですが」 「そっちは鬼が受ける身だ、そういうことはないだろうが」  鬼の王がニィィと笑みを浮かべながら俺を見た。 「鬼よりも妖魔の力が強く出るようだな。おまえ、もはや人と交わることはできぬだろうよ。その精の強さでは人の女など、すぐに死んでしまう。あぁ、そういう意味では鬼となったも同然か。ふはは、これはおもしろい!」 「な……、」 「それでよいのです。カラギはこれからも、わたしだけの旦那様なのですから」 「ふはは、ははははは! 何もかもを互いで貪り合うか。いや、これは愉快! 気に入った、おまえらのことは気に留めておいてやろう」 「いいえ、結構です」  心底うんざりしたような顔を鬼の王に向けた金花は、くるりと俺を振り返りにこりと笑った。そうして鬼の王の言葉に困惑している俺の手を引き、さっさと屋敷の門へと向かう。そうして門あたりに立っていた烏の「いずれまた……」と続く言葉を聞くことなく、山道を下り始めた。  帰りは下り坂だからか、ずんずんと足が進む。いや、足がもつれそうになるほどの足早だからそう感じるだけで、それもこれも金花がぐぃぐぃと腕を引くからだ。さすがにこれでは麓まで保たないと思い、ぐぃと腕を引っ張ればようやく金花の足が止まった。 「おい、何をそんなに急いでいる? それに俺には尋ねたいことが山ほどあるんだ」  ちらりと横目で俺を見た金花が、はぁと小さく息を吐いた。 「ここまで無事に来られたということは、閉じ込めるつもりはなかったということでしょうね」 「閉じ込める? 鬼の王がか?」 「別れ際に気に入ったと言っていたでしょう? 場合によってはと思っただけです。以前、呼ばれて仕方なく都へ行ったときは半年もの間、都から出られませんでしたから」  なるほど、呼び出された挙げ句、閉じ込められたのか。その半年の間に、金花は舞楽や雅楽を身につけたということなんだろう。 「鬼の王とは、よくわからぬことをするんだな」 「気まぐれで厄介な、童子のような鬼ですよ」 「童子ならば、まだ人も太刀打ちできただろうがなぁ」 「いいえ、童子のように己に正直だから厄介なのです。興味が湧けば手元に置き、飽きれば捨てる。気に入らなければ殺し、おもしろければ生かす。だから、攫った上に鬼を食わせ側に置いていると聞いたときには、頭でも打ったのかと思ったくらいです」 「……敦皇(あつおう)様は、この先も大丈夫なのだろうな?」  俺の問いかけに、金花が山道の奥へと黒目を向けた。 「鬼を食わせたことだけでも、本気だということがわかります。それも棘希(いばらぎ)などという大鬼、それだけ長いあいだ側に置きたいのでしょう」 「敦皇(あつおう)様は、鬼の王と同じくらい生きるということか?」 「いいえ、それは無理でしょうね。鬼王の半分か、それ以下か。あぁ、でも自らの血も食わせているようですし、子が生めるならそれなりに生きるかもしれません」  金花の言葉に、そうだったと声を上げる。 「そう、そのことだ。その、子というのは、敦皇(あつおう)様の腹に、あぁ、その、本当に子がいるということなのか? いや、敦皇(あつおう)様は男、そんなことは……。しかし話が本当なら、鬼に転じるとそういうこともあるということか? しかも鬼の王の子だ。あぁ、どういうことだ、俺にはさっぱりわからん!」 「そんなに興奮しては疲れますよ?」 「しかし!」 「あなたの問いには答えましょう。だから落ち着いてください。ね?」 「金花、」 「カラギはわたしの大事な旦那様、あなたが知りたいことには答えましょう。鬼のことも、もちろんわたしの体のことも、もっとじっくり教えてあげたいくらいです」 「金花! 俺は真面目に話しているのだぞ! それを、おまえは!」 「おやまぁ、わたしも真面目に話していますよ? それとも、カラギはわたしの体のことになど興味はないと、そうおっしゃるのですか?」  眉を下げて悲しそうにそう言われると「おかしなことを言うな!」と叱るわけにもいかない。それに俺だって金花のことは大事に思っているのだ。そこまで言われると、何か体に問題があるのかと心配になってしまう。 「俺だって、おまえのことは大事に思っている。……やはり、体がつらいのか?」  鬼の王の屋敷へ行く前も、そして昨夜も、散々っぱら金花の体を貪ってしまった。本人は大丈夫と言っているが、本当はつらいのだとしたら俺もいろいろと考えねばならない。 「そうですね、近ごろは胸が着物に擦れて、じくじくと疼いてしまいます。せっかく頂戴した子種がこぼれてしまいそうで不安ですし、なによりカラギの側にいると体の奥が熱くなってたまらないのです」  やけに真剣な声に耳を傾けていたが、あまりの内容にカッと頭に血が上った。 「金花! おまえというやつは、真剣に聞けば淫らなことを……!」 「ふふっ、そんなに怒って、かわいい方」 「~~……っ!」  ニィと笑う金花をいくら睨んだところで、まったく効果はない。真面目に話しているというのにどういうことだと憤慨していると、ふわりと抱き寄せられた。怒りでカッとなった頭が、ほんのり漂う伽羅の香りで幾分か落ち着いてくる。 「あなたが知りたいことには、きちんと答えます。まずは山を下り、別邸へ戻りましょう。ここでは鬼王の目も耳も近すぎます。これ以上鬼王があなたに興味を持つのは嫌なのです」  俺はおとなしく頷き、それからは二人並んで黙々と山道を下った。ひたすら歩き続けたからか、陽が傾き始める前には荘園にある別邸に辿り着くことができた。

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