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うらやましいな

「上手に言えていい子だ、雫。もっとしてやる」 「ぁあんっ…それっ、とんとん気持ちいいっ」 「いい感じだ。柔らかい…」 「本当…?」 「ああ。だが、もう少し解すぞ」 「ぁ、ああっ」 「よーし…そのまま横に…」 実継が体勢を変えようとすると雫は慌て 「や…やぁっ離さないで…っ」 「大丈夫。体勢を変えるだけだ。怖くない。そのまま感じて」 「ん。んぁっ…気持ちいい」 「気持ちいい?よかったな」 「うん…っ」 「雫…ゴム、付けるから。いったん手を離すぞ」 「や…っん…離さないでほしい…っ」 「よほど、怖かったみたいだな?いつになく甘えん坊だ」 実継がふと宵に視線をむけると膝に顎をつけ、ムスっと膨れ面をして雫を眺めていて 「宵がうらやましそうに見てるな」 「うらやましそうじゃなくてうらやましいです」 「じっと見てろ。自慰をするなよ?」 「え…自慰もだめ…なの?」 宵はシュンとうなだれ、体をもぞつかせた 「つらい…ぅー…我慢です」 辛そうな宵のスネをちょんちょんと雅宗はつつき 「宵さん、頑張れ…」 「ありがと。雅宗」 雅宗に励まされた宵は小さな声でお礼をつぶやいた

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