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「あのさぁ」  ある程度食事も終わりの頃に口を開くと、父さんはモグモグと口を動かしながら少し首を傾ける。 「父さんは土日、城くんは月曜休み。更に父さんは朝が早くて、城くんは夜遅いだろ?」 「それがどうした?」 「……どうやって会ってた?」 「は?」  思いきって聞くと、父さんはキョトンとした。  でも、すぐにフッと表情を緩める。 「お前の母さん、遥貴(はるき)も土日仕事で水曜休みだしいつも帰りは遅かったな」  仏壇の方を見ながら言われて、俺も何となくそっちを見た。 「遥貴は火曜日の夜はしょっちゅうお酒を持ってうちにあがりこんできたんだ。城くんも日曜日の仕事が終わるといつも来てくれただろう?」  そんなことを言われても俺の中では城くんはいつも一緒に居た記憶しかない。 「会おうとすれば意外と会えるもんだよ。まぁ、僕の場合は来てもらってばかりだったけどなぁ」  頬を掻く父さんを見ながらその言葉を反芻する。  “会おうとすれば意外と会える”  学生と社会人ですれ違うしかないと思っていたが、そうでもないのかもしれない。  実際今週は金曜日に会える訳だし。 「いい表情(かお)してるな」 「そう?」 「ちょっと安心した」 「ん?何で?」 「美玖ちゃんと別れたって聞いたし、そりゃ心配もするだろ?」  城くんに言ったみたいにすんなりと先輩とのことは言えなかったけど、穏やかに微笑む父さんを見て俺も笑顔を返すことができた。

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