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こいつの顔が良すぎる

 あー、めっちゃ好き。  好きだわ。好き、好き。  ホントにめっちゃ好きなんだけど。  やべぇな、いやまじで。  いや、ホントにこの顔やべぇわ。  向かい合わせに座った男の顔を眺めながらグラスに唇を寄せる。  艷やかな黒髪をk-popアイドルみたいにセンターで分けた色男。身体も筋肉質でめっちゃイケてる目の前の男は、俺の高校時代の後輩だ。  高校時代はサッカー部に所属していて、俺とコイツはずっと一緒にサッカーをしていた。まぁサッカー部だから、サッカーするわな。  すげー仲が良かった、って訳じゃないけど部活終わった後に一緒にコンビニ行ったりアイス食ったり? そーいう事はしていた。  んで、俺はコイツが入部した時からゾッコンだった。  ラブだ、ラブ。  男に惚れるとか考えた事も無かったけどさ、いや、惚れるだろ。  この顔!   顔がマジで良い。  顔がすげー良い。  マジで嫌味も感じないくらい完璧すぎてヤバい。  完璧な目と鼻と口がすげー良いバランスで設置されているある種奇跡みたいな顔に、惚れないとか人間じゃねぇだろ。  はっきり言って一目惚れだった。  だから俺はそりゃもうめちゃくちゃ顔の良いコイツを可愛がった。  アイス奢ったり、肉まん奢ったり!  サッカーはまぁ勝つためにするもんだから贔屓とかしなかったけどな。  先輩として良い所を見せようってマジで部活頑張ったわ。  コイツと出会ってからの二年間、俺はサッカーに青春を捧げ……告白する事もなく高校を卒業。コイツとはそのままお別れ。  で、今日。  仕事帰りに歩いてたら、突然後ろから肩を掴まれた。 「松原先輩!」  男らしい低い声に名前を呼ばれて振り返ると、イケメンがいた。  黒のTシャツに濃い色合いのジーンズというシンプルな装いなのに、服の上からでもわかる筋肉と切れ長の双眸をした匂い立つような男の色気がムンムンの色男。  あれ、このイケメン……。 「……佐々木?」  俺がそう名前を呼ぶと、目の前のイケメンーー佐々木 亮介は目を細めて微笑んだ。 「お久しぶりです、松原先輩」    と、まぁそんな五年ぶりの突然の再会をした佐々木に一緒にメシでもどうですか、と誘われて近くの居酒屋に寄った今現在。  小さなテーブルを挟んで佐々木と向かい合わせに座った俺は、五年ぶりの佐々木の顔を肴にグラスに注いだビールを呷った。  あー……顔がイイ。  何杯でも飲めるわ。  五年ぶりの佐々木の顔を見つめながら無言でビールを飲む。佐々木も、どうした事か俺の顔をずっと見ている。  俺が佐々木の顔を見ているという事は、佐々木がどこを見ているのかわかるという事だ。  で、佐々木と目がバッチリ合うという事は、佐々木も俺を見ているという事である。  ……佐々木はイケメンだから見てて最高だが、佐々木は俺の顔見てなにがいいんだ? と、思わなくもない。  残念ながら俺は平々凡々な顔である。  イケメンまではいかないけど、愛嬌のある顔、ではあるかもしれん。  自分で思ってるだけだが。  体格も良い方だし、筋肉もある。身長は佐々木とどっこいぐらいだろ。  イケメンでもなく、カワイイ系でもない。  ガタイがいい平凡な男、ソレが俺だ。  佐々木と目線を逸らさずにビールをまた一口飲むと、佐々木がふいに目を細めた。 「先輩、相変わらずですね」 「ん?」  相変わらず? 何が?  ちょっと首を傾げると、佐々木はハイボールの入ったグラスに唇を寄せた。 「先輩、俺の顔好きですよね」 「好きだが?」  好きだわ。めっちゃ好きだわ。  俺が断言すると、佐々木は喉を鳴らして笑った。 「高校の時も、ずっと俺のこと見てましたよね」 「あー……まぁ、わかるわな」  声に出して言った事は無かったが、ずっと見てたのは間違いない。サッカー部のチームメイトにも佐々木の顔が良すぎると本人には言わなかったが言いまくってたし。  なんせ佐々木の顔が良いので。 「……キモかったか?」  ふと、男に見つめられまくるというのはキモいのでは? と、今更ながら思い浮かんだ。  佐々木は俺の言葉に少し目を丸くして、小さく首を振った。 「いえ、そんなこと考えた事も無かったです」 「そっか? まぁお前の顔が良すぎるせいだから諦めてくれ」  見ないとか無理だしな。顔が良すぎて。  キモくないなら良かった良かった。 「ねぇ、先輩」  グラスを持っていない机の上に置いていた俺の手に、佐々木の手が重なった。  俺の手を指先でスルスルと撫で、ギュッと握ってくる。  ……ん? 「先輩、俺と付き合いませんか?」 「…………へ?」  ……付き合う……付き合うぅ?  付き合うってちょっとソコまで〜じゃなくて恋人でってことだよな? 「お前、なにいってんだ? 五年ぶりに会ったってのに」 「恋愛とか興味も無かったんで五年前はそういうことを考えた事も無かったんですが……先輩と会えなくなってからなんかすげぇ先輩の事が頭から離れなくて」 「頭から離れない?」 「はい。二年間毎日毎日俺の顔を熱心に見ていた先輩が頭から離れなくて」  ……二年間毎日……見てたな、うん。サッカー部ほぼ毎日あったし。 「先輩が卒業して、俺を毎日見ていた視線がなくなって、先輩の顔が見れなくなって。毎日なんだか寂しかったんです」 「さ、さびしい……」  お、俺の視線がなくなって寂しかった……?   いや、なんか毎日見てるって言葉だけきいたらストーカーなんだが、俺。 「先輩、責任とってください」 「へ?」  せ、責任……!? 「女性と付き合ってもなんか違うって思ってしまって長続きしないんですよ、俺」 「そ、それは俺のせいじゃなくねぇかぁ……?」 「今日先輩に会うまでは俺もわからなかったんですが、先輩のせいです」 「俺のせい?」 「はい。先輩の視線を浴びてわかりました。俺、もう先輩じゃないと勃たないんだって」  …………。  ……いま、なんと……? 「た……た……?」 「はい。先輩に会って、先輩が舐めるように俺を見る視線を浴びただけで俺今すげぇ勃起してます」  真面目な顔で断言した佐々木の顔から思わず視線を下に落とす。テーブルで佐々木の股間は見えなかった。 「こんなにバキバキに勃ってるの、はじめてですよ」 「俺も勃起宣言されたのはじめてだわ」 「先輩」  俺の手を握った佐々木の手の力が強くなる。 「俺の顔、好きですよね」 「すげー好き」  即断言。いやまじで好きだ。かっこよすぎる。 「俺と付き合ったら、俺の顔見放題です」 「見放題……!?」  佐々木の顔が……この国宝級の顔が見放題……。  高校を卒業してからの五年間、佐々木以上に顔が良いやつも好きな人もいなかったので、未だにお付き合いはおろか童貞の俺。  五年ぶりに会った佐々木は男の色気ムンムン度爆上りのイケメンで、俺のドチャクソタイプだし……。  そんな佐々木を見放題……。  あれ? 断る理由ないな。  男同士だけど佐々木の顔すげー好きだし。  それに男同士とか佐々木の顔の前では些細な問題だろ、俺。  なんかちょっと頭の中で引っ掛かってるけど、まぁ佐々木の顔の前では大したことないはず。 「よ、よろしくお願いします?」  空いてる手でビールを飲みながらそう返事を返すと、佐々木は神々しい笑顔で頷いた。 「良かった! 先輩、大切にします」 「お、おう」  目が、目が……!  やべぇ、佐々木が発光してる……! キラキラ度爆上りだ。  キラキラと眩しい佐々木の笑顔に目を細める。佐々木の笑顔が眩しくて目が開けられない。 「では先輩、行きましょうか」  そう言って佐々木は席から立ち上がった。俺の手を掴んだままだ。 「行く、って……?」  どっか行くとか話したっけ? 記憶にないんだが。  佐々木はさっきの神々しい笑顔とは別の……なんていうか目は笑ってないけど口元だけ笑ってる、みたいな顔で一言告げた。 「ホテル」  ホテル……?  聞こえた単語に思わず佐々木の顔から視線を落とし……さっきの佐々木の言葉が頭の中で響いた。  バキバキに勃起してます、って…………マジじゃん。  ジーンズ越しでもわかる程テントをはった股間を見て、俺はそう思った。 「先輩」  ドンッ、と身体を勢い良く壁に押し付けられた。  居酒屋からさほど遠くないラブホテルの一室に入った途端、佐々木は俺を壁に押し付け俺を圧し潰すみたいに身を寄せてきた。 「先輩」  佐々木の国宝級の顔面が俺の鼻息がかかる程近くに寄せられる。  ヤバい……か、顔が……イイ!  貞操の危機だとかなんかヤバくね俺? とか思っていた俺だが、佐々木の顔が間近に来たらもう頭の中は佐々木顔面良としか思い浮かばない。  鼻筋マジ綺麗。肌やべぇ発光してるんじゃね? しかも息……さっきまで酒飲んでたのになんか佐々木めっちゃ良い匂いなんだが……! 「さ、ささき……」  え、俺酒臭くね?   そう聞こうしたら、佐々木の双眸がスッと細まる。 「亮介」 「へ?」 「亮介って呼んでください」 「りょ、りょうすけ……?」 「はい。俺も先輩のこと、彰さんって呼ぶので」 「わ、わかった。なぁ、亮介……」 「はい」  ドアップの佐々木もとい亮介の顔が発光する。イケメンって笑ったら発光すんだな。知らなかったわ。 「俺、酒臭くね?」 「なら俺も酒臭いですね」 「いやお前は……っ!」  いい匂いなんだが、そう言おうと口を開いたら言葉ごと亮介の口にパクリと食べられた。 「んっ、ぅ……っ」  し、し、舌が……! 舌が入ってきた……!  俺の口の中に! 亮介の舌が!  俺の舌に亮介の舌が絡まる。 「ぅ……っ、ん!」  やばっ……俺、亮介とキスしてる……!  ギラギラした双眸が俺を見ながら、俺の上顎を舌で撫でる。 「う! ん、ゔっ」  くちゅ、くちゅ、と水音が頭に響く。  じゅっ、音を鳴らして舌を吸われ、亮介の顔がほんの少し離れた。上気して赤くなった頬。少し汗ばんだ肌。 「彰さん」  眉間にシワを寄せた亮介が、俺の名前を呼ぶ。 「……ぁ……」  やべぇ……キス、めっちゃ気持ちよかった……!!   しかも亮介のムンムン度がさらにムンムンUPしてる気がする! 「りょ、亮介……」  ぐり、ぐり。  俺の股間に硬いモノが押し付けられる。  こ、これは……アレだ。アレだわ。アレ。 「りょ、りょうすけ……お、おま……股間にペットボトルでも入れてんの……?」  ……亮介の亮介くん、ちょ〜〜っとデカくない? 俺のも小さくはない、と思ってるけど俺のよりなんかデカくないか?  亮介の唇が俺の上唇を優しく喰む。 「ペットボトルは入れてませんよ」  いや、そうだろうけどども。いや、しかし……! 「デカくね?」 「ありがとうございます」  笑った亮介の顔、かっこいいけどな。褒めてるわけじゃねぇんだわ。  亮介は軽く俺の唇にちゅっ、とキスをして少し上半身を離す。下半身……股間は俺の股間にピッタリと密着したままだが。 「彰さんに見られてるとチンポがすげぇイライラします」 「イライラ……」 「はい」  イライラ……? 俺に見られてたらチンポがイライラする、って……。  何を思ったのか亮介は自分のベルトを外しジーンズのボタンを外して、ジーッと音を鳴らしながらファスナーを下ろした。 「あー……はは。我慢汁が凄いですね、俺」  少し上擦った亮介の声が聞こえる。俺は亮介の顔じゃなくて股間を見ていた。黒いボクサーパンツの布を押し上げ、黒が深まった所……。  が、我慢汁……か。そうか……濡れてんな……。  しかもやっぱデケェ……! 「彰さんに見られてるとすげぇ興奮しますね」 「おま……お、俺に見られてるだけでこんなにしてんのか……?」 「はい。……ねぇ、彰先輩」  亮介が俺の手を取る。 「触ってください」  俺の手を自分の股間に導き、亮介は俺の手に擦りつけるように腰を動かした。 「俺の、触って、扱いてください」  熱い。手に擦りつけられた所が凄く熱い。  亮介の股間から目が離せない。パンツ越しだとさっきよりわかる。デカイ。俺のチンポよりちょっと……いや、うん。一回りくらいデカイ、気がする。  ……指先でちょっとパンツの黒ずんだ所を突っつく。 「っ」  亮介が息を詰め、腰が少し震えたのがわかった。  濡れてる。  今度は亮介のチンポのカタチをなぞるように、指を動かした。 「……っ、彰さん。もっと、ちゃんと触ってください」  上擦った亮介の声。ちょっと切羽詰まったように感じて、俺は亮介の股間から視線を外し顔を見た。 「……っ!」  やば。やばい。  自分の顔が一気に熱くなる。  亮介の上気した頬と、少し苦しげな表情。欲望を隠していない瞳はギラギラと輝いている。唇は濡れてテカテカと光り、少し息が荒い。  エロい。  一言で言えば亮介の顔が非常にエロい。  俺が見て、ちょっと触っただけでこいつこんな顔してんの?  そう思ったら、なんかグワッとキた。  亮介のチンポをパンツの上から鷲掴みにする。俺がギュッと握ったら、亮介の目がちょっと見開かれ、すぐに苦しげに歪んだ。  強く、弱く。強弱をつけながら上下に手を動かす。 「っ、彰さんっ」  切羽詰まった声が、亮介の唇から漏れる。少し震えた唇がめちゃくちゃセクシーだ。  濡れている先端に親指の爪を立てる。 「ぐっ、ぅっ」  亮介の腰がビクッと跳ね、亮介に俺の手首を急に掴まれた。 「ちょっと、ストップ」  ハァ、ハァ……息を荒げるイケメンに大人しく従いチンポから手を離すと、亮介は唇ゆ歪ませて歪に笑うと俺にキスをした。  上唇をペロッと舐め、下唇を優しく噛まれる。そして舌が中に入ってきて、俺の口内を舐めた。 「ん……んっ、はぁ、ぁ……♡」  ジュルジュルと舌を吸われ、たまに噛まれて……すげー気持ちいい……♡ 「ん……りょ、すけ……♡」 「ん、彰さん……可愛い……」  可愛い? 俺が?  気持ちよさにぽやっとしていた頭がちょっとはっきりする。 「可愛くねぇ」  亮介はめちゃくちゃイケメンだが、俺は平々凡々な顔である。可愛くはないがまぁ愛嬌あるはずだけど。たぶん。 「俺にはすげぇ可愛いです。俺、彰さんの顔好きです」  アレだな、毎日毎日自分のイケメン顔見てたら違うのが可愛くみえるのかもしれん……。俺の顔を好きとかはじめて言われたわ。  まぁありがたい事なので一つ頷いておく。 「俺も、亮介の顔すげー好き」 「はは、知ってます」  笑って、亮介はおもむろに自分のパンツを下にズラした。  勢い良くパンツの中からチンポが飛び出してくる。腹につくぐらい反り返ったチンポは先端が先走りで少し濡れている。 「……っ、で、か……!」  やっぱ俺のチンポよりデカイ。さすがにペットボトルまではいかないが十分デカくて……しかも、長い……!  何センチだこれ。二十五以上ありそうじゃね? 「ほら、彰さんも出してくださいよ」 「い、いや……俺は……」  亮介のチンポを見た後に俺のチンポを出すのはかなり気が引ける。  いや小さいわけじゃないけどな!  デカイ……いや、うん。……普通だから! 「はやく、彰さん」  亮介の手が伸びてきて俺のスラックスのファスナーを下ろした。  ファスナーの所から指が入ってきて、俺のチンポに亮介の指先が触れる。 「っ!……ぅ」 「彰さん、早く脱がないとスーツ汚しちゃいますよ?」 「そ、それは駄目だ」  スーツを汚すのはマジで駄目だ。  精液で汚れてクリーニング、とか……出すのがめちゃくちゃ恥ずかしいのは間違いない。  俺はごくりと口の中に溜まった唾を飲み込み、自分のベルトを外した。そしてフックを外すと、俺のパンツの上からチンポを撫でていた亮介の指がパンツを下に引きずり下ろした。  パンツから飛び出した俺のチンポも勃起して反り返っているけど、やっぱ亮介のチンポより一回り小さい気がする。 「彰さんのチンポも結構大きいですね」 「お前に言われたくねぇ!」  自分よりデカイチンポに結構大きいとか言われても嬉しくもなんともねぇわ! 「くっそ……顔がイケメンならチンポもイケメンとか……」 「はは、チンポもイケメンってはじめて言われました」 「俺もはじめて言ったわ!」  顔が良いのはもう神様からの贈り物で国宝級、世界級のイケメンだから仕方ないとしてチンポまでデカくて太くて長いとか前世でどんな徳積んだんだ、こいつ。  ちょっと悔しい気持ちに亮介を少し睨むと、亮介はニヤリと不敵に笑って俺の唇にちゅっ、と触れるだけのキスをする。  やば。好きだ。  悪い男の笑み、めちゃくちゃかっこいいんだが……! 「彰さん」  亮介に見惚れて一瞬ぽやっと意識が飛んだ俺のチンポを亮介が触れる。 「んっ! な、なに……っ」 「一緒に気持ちよくなりましょう」  そう言って、俺のチンポの裏筋に亮介のチンポが触れて……亮介は二本のチンポを両手で掴み、上下に扱き出した。 「っ、ぁ、ぁ……っ」 「はぁ……っ、くっ」  気持ちいい、やばい、チンポ扱かれるのめちゃくちゃイイ。  最初はあまりしなかったグチュグチュという水音が大きくなる。  亮介の先走りと、俺の先走りが混ざった音に心臓がバクバクする。 「ぁ、んっ……りょ、すけ……っ♡」 「ハァ……っ、彰さん、気持ちいいですか?」 「んっ、ぁ、はぁ……ああ、いいっ♡」  亮介のチンポのボコボコした血管が俺のチンポを擦るのも気持ちいいし、亮介の手も熱くて大きくて凄く気持ちいい。  身長もほぼ一緒だから目の前の亮介の顔が気持ちよさに歪むのも、すげー良い。 「ぁ……はぁ……っ、りょ、すけっおれっ」 「ん? はぁ……彰さん、イクんですか……?」  コクコクと首を上下に動かす。 「はは……あー……かわいい♡良いですよ、イッて」  亮介の手が、俺のチンポの亀頭をグッと握る。 「ひっ♡あ、ぁ、あっ♡」  ぎゅう、ぎゅう、と精子を搾るように強く握られ、腰がガクガクと震え足に力が入らない。 「あ♡ぁあ♡っ、で、るっ! りょ、すけぇっ……イク……っ♡」  ビュルルッ  頭の中でバチッと火花が弾け、チンポから精液を勢い良く吐き出した。 「はぁ……はぁ……♡」  あー……あたまがぽーっとする。  腰がガクガク震えてなんか重い。  そういやオナニーしたの、いつだっけ?  最近仕事で忙しかったからオナってなかった気がする。 「彰先輩、沢山出しましたね」  亮介はチンポから手を離し、微笑みながら俺の目の前に手を翳した。  白濁がべったり付いた手のひらに顔がカッと熱くなる。 「お、ま……! 見せるなっ」  逃げるように身体を仰け反らせ壁に背をつけ、まだ足がガクガクしていたせいかズルズルと床に座り込んだ。  そして気がつく。  ……部屋の入り口で何してんだ、俺ら……。 「りょ、亮介……その、とりあえずベッドに行こうぜ……」 「ん〜……そうなんですが、ちょっと」  立ち上がろうと床に手をついた俺の顔面に亮介のチンポが突きつけられた。  ビクビクと震えるチンポの先端の穴がくぽくぽと動く。  チンポ越しに亮介を見上げると、亮介は舌で自分の唇を舐めギラギラした双眸で俺を見下ろした。 「我慢できないので、先にイかせてもらっても良いですか?」  顔の上にある亮介のチンポからポタ、と先走りが俺の顔に落ちる。 「イかせる、って……」  握ればいいのか?  そう考えた俺の唇に、亮介のチンポの亀頭が擦りつけられた。  ヌルヌルと唇に擦りつけられ、鼻にも亮介のチンポが当たる。 「舐めて、彰さん」  な、舐め……!? 「彰さん、ほら……口、開いて下さい」  ヌル、ヌル、と唇に、鼻に、頬にチンポが擦りつけられる。 「早く口開けないと顔中ベタベタになりますよ」  いや、すでにベタベタなんだが。  後ろは壁、前には亮介の両足、顔面にはチンポ。逃げ場はない。  チンポの下から亮介を見上げると、亮介の顔は刹那そうな苦しそうな表情で歪んでいる。なのに目だけはギラギラと輝いて、正直今にも無理矢理突っ込みたいのを我慢してるんじゃないか、とか同じ男として思わなくもない。  ……しかし……顔がいい……。  こんなに顔がいい男から頼まれたらチンポをしゃぶるのも断れないよな……うん。  俺の唇にふにゅふにゅと押すチンポの先端にちゅっと軽く吸い付く。  ビクッと震えたチンポに構わず、俺は亮介のチンポの亀頭に舌を這わせた。 「……っ、彰さん……っ」  亮介の片手が俺の頭を掴む。一瞬髪に精液ついた、とか思ったが口の中に侵入してきたチンポにすぐかき消された。  やべ、デカイ。  口を大きく開け、歯を立てないように唇を窄める。 「ん、ん……ぅ」  顎が、顎が疲れる。口の中がにがいし苦しい。 「はぁ……はぁ……彰さん、動いていいですか……?」  息を荒くした亮介に答えるように、俺は亮介の腰を両手で掴んだ。  ゆっくりと腰を引かれ、トン、とチンポが上顎を押す。 「ンブッ、ぐっ」  トン、トン、と小刻みに上顎を何度も押される。 「ぐっ……ぅゔッ、ゔ」  あー、くそ! 苦しい。チンポがデカイから顎も疲れたし。  亮介の顔が良くなかったら絶対しなかった。いやその前に男のチンポを咥えるとか絶対しなかったはずだ。  どんな顔してんだ? と亮介の顔を見上げ……亮介と目があった。  気持ちよさそうに上気した頬を歪ませ、亮介が微笑む。 「……はぁ……彰さん……」  あ、やべ。顔がいい。  微笑んだ亮介の笑顔が俺の胸にクリティカルヒットした。  ついでに俺の股間にも。 「ゔ……っ、ぐ……っ♡」  亮介の気持ちよさそうな顔を見た途端、ただ苦しいだけだったのにトン、トン、と緩く上顎を突かれると何故か腰が震える。  あー……やば。俺、勃った。チンポ舐めて勃った。 「ぐぅ……♡ぁゔぅ♡ん♡」  自分のチンポに手を伸ばして、掴む。完全に勃起してる。  チンポ舐めて勃つとか俺ヘンタイだ……。  だけど、すげー気持ちいい♡  チンポで口の中トチュ♡トチュ♡って突かれて擦られるのも、亮介の顔が気持ちよさそうに歪むのも、全部、やばい。 「……はぁ……はは、彰さん……♡口の中チンポで犯されて、っ、気持ちいいんですね」 「ぁ……♡っ、ゔ♡」 「はは、ホント……かわいい。……はぁ……あー……クソッ」  聞き慣れない亮介の悪態が聞こえた瞬間、グッと喉奥にチンポが押し込まれた。 「ぐっ! ンブッ!」 「はは、あー……すげぇ絞まるッ彰さんの口マンコッ」  ぐぽっ、ぐぽっ、と音をたて、チンポが喉奥を突く。  苦しいッ苦しくて息が出来ない。 「ン゙♡ゔっ♡っ♡」 「苦しい? ハァ……って、ハハ、大丈夫そうですねッ」  大丈夫じゃねぇわ! 苦しくて死にそうだわ! 「口マンコ犯されてすげぇバキバキに勃起してんの、すげぇかわいい♡」  亮介の足の指先が俺のチンポを擽る。  ……マジだ。乱暴にされて苦しいのに、俺のチンポ萎えてねぇ……! 「……ハァ、ハァ……ックッソッ……精子、上がってきたっ……ッね、彰さんっ俺の精液っはぁ、っ飲んでくださいッ」  ガンッと喉奥をチンポが強く突く。 「ゔッ♡ぁゔッ♡」  せり上がる吐き気と苦みに頭がくらくらする。 「あー……出るッハァ、ハァ……ッぐっ……ッ」 「ゔッ♡ぅ〜〜ッ♡」  熱い。  喉奥にビュルルッと熱い液体が勢い良くかかる。  ズルッと口から亮介のチンポが抜け、顔にも熱い液体がかかった。 「ッ! ゴホッゴホッ!」  粘ついた液体が喉にひっかかり思わず咳き込む。 「彰さん、大丈夫ですか?」  咳き込む俺の背中を亮介が撫でた。 「ゴホッ……ば、か……ッ大丈夫なわけ、あるかっ口に出しやがって……!」  顔にもかけやがて……!  口の中がマジで不味い。苦いし、なんか匂いも生臭い。  精液が不味いのは知ってたが、ここまで不味いとは思わなかったわ……! 「でも、気持ちよかったんですよね?」 「はぁ?」 「俺に精液飲まされてイクとか、ホントにかわいいですね彰さん」  ……。  フローリングの床に飛び散った白濁の液体。なんなら亮介のジーンズにもかかって……。  マジか、俺。亮介に喉犯されてイッた、のか……? 「……おれ……やばくね……?」 「ヤバくないですよ」 「いやでも俺男なのに……」 「関係ないですよね? 気持ちいいのに性別は関係ないですよ」  ……確かに? そうかも? 「では先輩、行きましょうか」  亮介に腕を掴まれる。 「へ……?」  行くってどこに……? 「ベッド♡」  はーとマークが浮かぶ程甘い声で囁かれる。 「え、マジで?」  これで終わりじゃなく……? 「さ、彰さん。立って」  にっこりと満面の笑みを浮かべた亮介が俺の腕を引っ張る。あー……顔面がまぶしい……。発光してる……。  ああ……くそ……っ  俺は立ち上がる為にがくがくと震える足に力を込めた。  顔が、顔が……いいッ    こいつの顔が良すぎる……!        

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