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祝え!和真の誕生日!②*
といっても今体力使わせるわけにはいかねえ。だから普通に洗って……和真の髪を洗い……普通に洗ってるのに、普通に勃ったわ。でも和真もピクピク小刻みに震えてる。背中をスポンジで洗って正面に目線を移すと、和真のモノも勃とうとしていた。
「おいおい、オレは普通に洗ってやってんのに興奮してるじゃねぇか」
「これは……酔ったから、体温高くなってるからで……つか、璃央の触り方がエロいからだろ……」
「エロいと思ってんのはお前だけだ」
耳まで赤くした和真は抗議のために振り返った。その目線はオレの股間に行きつき、目を見開いたあと、口を尖らせてむくれた。
「璃央だって勃ってるじゃん……」
「こっちはお前の裸見たら勃つようになってんだよ」
「ドヤ顔で言うようなことじゃないだろ……」
和真は揶揄ってやると少し拗ねるのがかわいい。それから何かを思いついたのか、考えるように顎に手を当てた。
「璃央」
手を持ち上げて立ち上がるジェスチャーをされ、その場で立つ。和真の目の前にオレのちんこが……と思った瞬間、先っぽが和真に咥えられた。
「!?!?!?」
「……んぐっ、ふ……は……おればっか、揶揄われんのは癪だからな……っ!」
今度は飴みたいに竿や裏筋、先っぽを順に舐めてくる。上目遣いで赤い舌がチラチラ見えて、無意識に腰が揺れてるから和真のちんこも揺れて……なんだこの絵面。フェラってエロすぎだろ!?
「っ……ん……かずまっ……エッロ……♡」
一生懸命舐めてくれてる……全然強い刺激じゃないのに視覚が暴力すぎる。これはヤバい。征服感情が生まれる。本能で感じる。オレのもんを孕ませたいって……
「うっ……く、かずま……っ♡♡」
あっという間に精子が出ていった。和真の顔や体にびゅくびゅくとかけてしまう。
「はーっ……♡ はーっ……♡ はーっ……♡」
「りお……♡」
顔射、エロすぎる。頭がグラグラするぐらいエロい。なんだこれ。手を伸ばして和真の顔にかかった精液を拭う。いや、拭うというよりも押し広げた感じだった。
「マジでエロすぎ……」
「喜んでくれたならよかった」
「せっかくキレイにしたのに、洗い直しだなあ」
「はは……」
「洗い直しついでに、オレもやってやんよ」
「えっ」
和真を立たせて壁にもたれさせた。オレは膝立ちになり、フェラで勃ち上がった和真のモノを咥えた。けっこう苦い。でも和真のなら全然イケるわ。すぐに和真からはくぐもった嬌声が漏れた。
「り、りお……っ♡ っ、うぐ……♡」
「ひもひーか、かうまぁ♡」
「んあっ♡ しゃべんなってぇ♡ あ、うう♡♡」
息が荒くなって、ちんこも膨らんで震えてる。これはもうすぐだな、とスパートをかけてもっと速く舌を動かす。
「イっ……イく、から♡ 離れて……♡」
和真の言葉に口を離し、発射口のすぐ下で待機する。
ニイ、と笑って舌を見せてやった。
「ぶっかけていいぞ♡」
和真は目を見開いてゴクリと喉を鳴らした。その瞬間……
「っ……あっ……あ♡♡」
ドロドロ……ッと白濁が降りかかってきた。顔にかけられた白濁は流れ落ちて体も汚していく。オレも和真のもんになったな……♡ あっちい……量も多いしねばっこい。溜まってたな。ガクガクと脚を震わせて大きく息を吸い込む和真は、顔を真っ赤にして精液まみれのオレを凝視した。
「エッロすぎ……なんだよ、それ……!?」
「顔射エロいなって思ったから、お前にも体験してもらおうと思って♡」
「いや……うん……エロいな……やべえな……」
「性癖開いちまったな」
「否定はできない……てか、璃央もだろ。すぐイったし」
「……否定はできねえな……」
そして穴をほぐしてやったり、もう1回洗いあって髪を乾かしていると、30分前になっていた。日付変わる前までソシャゲをやる和真にいつものごとくべったりくっついた。心なしか和真の心臓がいつもより速い気がする。オレも同じだから、どっちの音かわかんねえな。
5分前になり、和真がソシャゲをやめた。
「今年は璃央にいちばんに言ってもらうから」
「おう」
「なんか俺の方が緊張してきた」
「オレの方が緊張してる」
スマホの時計アプリの秒針を食い入るように睨みつける。刻々と時計は進んでいき……
5月3日0時を示した。
照れくさそうにする和真の肩を掴む。
「和真っ! 誕生日おめでとう!」
「あ、ありがとう」
「やっと、オレがいちばんに言えたぁ……」
抱きしめてキスをする。和真は恥ずかしそうに笑って、オレの頭を撫でてくれる。最近はこの瞬間のために生きてたから、ちゃんと迎えられてホッとした。はぁ、と身体から緊張が抜けていく……和真の誕生日だけど甘えたくなってきた……あっ、いや待て!渡してねえ!
「プレゼント!」
「わっ」
跳ねるようにベッドをおりて、和真に見えないよう背を向けてリュックを探る。手に持っていたらバレるから、リュックの底に埋めてた紙袋を取り出した。袋はぐしゃぐしゃになってるがそれはいい。重要なのは中身だ。
「誕生日プレゼントはオレ……ってやつかと思ってた」
「まあそうでもあるけど」
「あるんだ……」
「今年はちゃんと形に残るもの、用意した」
今までは形に残らないものばかり渡していた。好きって気持ち隠してたけど渡したかった。思い出したから買った、を装って。せめてその菓子を食ってる時ぐらいはオレのこと想って欲しかった。
紙袋に包んでいたのは、小さな箱。箱を開けて中身を取り出し後ろ手に構えた。和真はソワソワと待っている。
ムードとか、そういうのはいいや。いちばんに誕生日プレゼントを渡すことが今年の目標だから。
和真の隣に座って左手を取った。
薬指に、シルバーの指輪を嵌める。
「え……」
和真は大きく目を開いて固まりながら、自分の左手を凝視した。
「……指輪ぁ!?」
「おう」
「高いんじゃ!?」
「いや、さすがに18金やプラチナは無理だった。もっとちゃんとした指輪を渡すのは今後の目標にするわ」
和真はそういうこと言ってんじゃない!と指輪と俺を交互に見て慌てている。
「落ち着け、そんな高くねぇよ。オレの好きなブランドのやつ。オレが今つけてんのと同じ。お揃いな」
左手を上げて見せる。プレゼントするまでは和真に勘違いされそうだから中指に付けていたが、薬指に付け替えた。
「お揃い……」
「ちゃんとしたの買うまではこれで」
「無理にちゃんとしたのじゃなくていいよ。璃央とお揃い、嬉しい。いや、璃央がくれるんならなんでも嬉しい」
キラキラした目で薬指を眺めながら、「璃央のマネ」と揶揄ってくる。好きすぎてなんかいろいろこみあげてくる……! 心臓が痛い!
「……指輪渡すのなんて重いし、押し付けてる感じあるかもと思ったけど、誰にも和真を取られたくない。オレ自身も、オレの人生も全部和真のもんだ。これから先もずっとオレと一緒にいてくれ」
安い指輪だとしても、将来を誓う証明にしたかった。もうオレは和真なしじゃ生きていけない。応えてくれ、と願いを込めて縋るように和真の左手を握りしめた。
手を握り返され、和真はいちばんの笑顔で笑った。
「もちろん! ありがとな、大切にする!」
「……っ! かずまぁ!!」
和真に飛びつき、一緒になってベッドに倒れ込む。
「好き……かずまぁ……」
「さっきまでスパダリムーブだったのに、もう甘えたになったなあ」
「どういうこと?」
「かっこいいのもかわいいのも良いってこと」
「そっか……じゃあ次は……」
和真のバスローブをほどき、馬乗りになる。
「エロいオレな♡」
「っ……!」
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