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◆プロローグ
繋がる身体。ベッドの軋ませながら、自分の腰の動きに合わせて淫らに上半身を揺らし、手に入れたい程の愛おしい人の名前を呼ぶ。
「理人 さん……。理人さん……」
「くりやまっ……」
今にも限界を迎えそうなのか、快感に溺れて苦しそうに名前を呼ぶ彼の姿が愛おしい。
この人に愛してると告げられる日が来るのだろうか。彼に自身の愛が伝わる日は来るのだろうか。決して口にはしてはいけない言葉だと分かっていても、理性を飛ばした頭でうっかり零してしまいそうになる。その言葉を零してしまえばこの人との関係は終わってしまうと分かっていても想いを告げたい。
愛していると……。
言葉をぐっと堪えるように、奥を突きながら絶頂を迎えそうな愛おしい人のモノを掌で握りしめて先端を親指で塞ぎ止める。
「あっ、あん……。くりやまっ苦しい……。出したいっ……、手放してっ……」
「理人さん……。まだダメです」
欲を満たすために抱かれている貴方と愛したい為に抱いている僕とじゃ温度差が違うことは痛感している。こんな甚振るようじゃなくて、貴方の身体を慈しむように優しく抱きたい。けれど、少しでも気持ちを乗せてしまえば悟られてしまいそうで態と貴方を苛める。
それでも止められない……。
好きでいることも、貴方を抱かせてもらえることも……。
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