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グール 6

 ガキが感じて、穴が締まるのがいい。  暖かいソコが蠢くのがいい。  涼しげな顔が、イヤらしくなるのがいい。  甘さのない顔も、身体も、だからこそいやらしいのがいい。  僕はコイツにハマってる。  僕はゆっくりひきぬいた。  その感触にさえ、ガキは身体を震わす。  僕が仕込んだ身体は最高だ。  「・・・まだだ。後ろを向け、尻を上げて穴を広げろ」  僕はガキの耳を噛みながら言った。  耳にも血が滲む。  でも、ガキは痛みを快楽に書き換えて、喘ぐ。  優しくはしてやれない。  殺しの後には。  喰いちぎってしまうかもしれない。  実際にそういうこともある。  でも、大丈夫。  ガキも僕と一緒で化け物だからだ。  「んっ・・・」  ガキはホント素直だ。  身体も心も。  膝をつき、尻を高くあげて、僕の精液の零れるそこを自ら指で広げる。  「挿れて・・・俺のいやらしい穴にあんたのを・・・欲しい・・・」  ガキは自分から腰をふる。  もう、完璧でしょ。  我ながらここまでよく育てたな、と。  普段ならにやつきながら、ガキが泣くまてま焦らして楽しんでしまうけど、殺しの後はガキが欲しくてたまらない。  僕はガキの尻を思い切り掴み、一気に貫いた。    「うあっ・・・はぁっ!!」  ガキがのけぞる。  僕は夢中でガキを貪り続けた。  ガキが床に爪を立て、爪が矧がれることもきにしない。  ガキも夢中で腰を振っていた。  僕で濡れた、僕の穴は愛しくて気持ちよくって、壊したくなるほど、突き破ってしまいたくなるほど、良かった。    可愛い。  可愛い。  声に出てしまう     いくら身体がデカくなってもガキはガキだ。  僕のだ。  僕の可愛い恋人だ。  出会った頃と変わらず、僕はコイツを可愛いと思っている。  多分コイツがそうなりたいと思ってる、理想190センチで125キロみたいな筋肉ダルマになってもそう思うと思う。  コイツはイマイチわかってないけど。    デカくなったら僕に抱かれるのが免除されるとコイツは思ってたみたいだが、んなわけないだろ。  こんな抱かれるのに慣れきったやらしい身体で何言ってんの。  そんなになっても毎日抱くよ。  当たり前でしょ。  始まりはガキが僕が楽しく殺して、犯していた現場に紛れ込んで来たことだった。  現在は趣味の殺人は拉致して、専用拷問部屋で楽しく長時間コースというスタイルが基本だけど、当時は生きたままの拉致となると結構面倒だったから、現場で拷問して殺し、死体を犯す、というコースで楽しんでた。 そう、あの頃はわざわざ悪人を選んで殺してなくて、街で見かけた好みの男を殺してたんだよな。  そこにノコノコ高校生のガキが入ってきたのだ。  高校生には見えなかった、と言い訳しておく。  僕は子供相手に欲情するヤツが大嫌いだ。 本当に。  だから、16才だと分かっていたら、あの時は機嫌も良かったから苦しまずにただ、殺してやったと思う。  でも、ガキは20才は超えているように見えたんだ。  で、僕の好みのタイプではない、とその時は思ったんだけど、整った顔はしていたし、なにより、怯えた顔にそそられた。  そして何より、穴だらけにした死体を犯している僕を見て勃起しているのがおかしかった。 僕よりこいつ狂ってるな、と。    ふと思った。  死体は飽きた、と。  もちろん死体は嫌いじゃない。  でも、僕は楽しくセックスするのが好き。  なんか、怖がられたり、もしくは変に調子に乗られたり、くだらないこと囁かれたら殺しちゃったりしちゃうけど、基本楽しくセックスするのが大好きだし、毎日セックスしたい派だ。  死体相手にしている僕相手に勃つヤツなら・・・面白いんじゃないか?  趣味の殺人は週に一回しかダメだと国と契約してしまってる。  そう、死体相手だと週に一回しかできない。  セックスができない。 生きてる人間とセックスするのは他にも問題があったから死体としてたんだけど。  でも、足りないよね。 もっとセックスを楽しくしたかった。  そこでガキを殺さない代わりに条件を出してみたのだ。  「僕の穴になれ」  僕が好きな時に抱けて楽しめる、僕専用の穴に。  ガキは承知し、ガキは僕の穴になった。  これが馴れ初め。

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