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グール 7
ただガキにはうっかり説明してなかったけど、僕達捕食者とセックスした者は、ソイツも化け物になるんだよね。
なのでガキも化け物になっちゃったわけ。
この辺は事後説明になったのはちょっと悪いと思ってる。
捕食者達はほとんどが、理性を失いただ人間を殺すことだけを行う。
食欲も性欲もなくして。
何故か寝ることだけは止めない。
眠たい、というのとはちょっと違うけれど。
そしてまれに性欲を残す捕食者がいて、その捕食者とセックスした者はセックス後24時間以内に「従属者」と呼ばれる化け物になる。
不死身になるのだ。
従属者は捕食者のように「能力」を持っているわけではない。
捕食者は不死身である、人間を殺すのを楽しむ、以外ではその「能力」もそれぞれで共通点はないが、「従属者」は違う。
従属者は不死身なだけの人間だ。
捕食者が灰になろうと、肉片になろうと死なないのに対し、従属者は首を切り落とされたなら死ぬ。
捕食者は・・・従属者に執着する。
それ程例があるわけではないけれど、捕食者は従属者を求め続ける。
少なくとも僕が殺した従属者を持つ捕食者達はそうだった。
「狂犬」「金髪」「刀の女」「詐欺師」
僕が殺した捕食者達。
そして、僕も。
ガキを決して手放さないだろう。
これが、捕食者の性質なのか、そんなことはわからない。
元々僕は自分が捕食者だってことも、そんなに気にしてないしね。
とにかく、僕はガキにハマってる。
またガキの中でたっぷり放ちながら、僕は吠えるように叫ぶ。
「 !!」
それはこんな時位しか呼んでやらないガキの名前だった。
ガキの背中がしなり、ガキの身体が震える。
ガキは僕が名前を呼ぶ意味を知っているから。
「愛し・・・てる!!」
ガキが叫んだから、僕はたまらなくなって、ガキに覆いかぶさり、ガキの首筋に歯を立てた。
血の匂いに僕はまた滾る。
流れる血を舐め、また噛んだ。
「ああっ・・・」
苦痛に喘ぎながらガキはまた前を勃てていくんだろう。
中が蠢き、ガキが感じていることを教えてくれる。
後で、後で、優しく抱いてやるから。
優しく、蕩けて、自我さえ残らないように。
だから、だから、今だけは。
床に崩れ落ちたガキの腰を掴み、僕はまた激しく動き始めた。
「 !!」
ガキの名前を叫ぶ。
決して言えない言葉の代わりに。
僕は。
僕は。
コイツを。
そこから先は言えないことだ。
僕は夢中になってガキを犯し続けた。
そう、僕は「穴」として手に入れたコイツを「恋人」にした。
まあ、そこに行くまではコイツにそうさせられた、と言ってもいいんだが・・・。
どうにもこうにも、コイツか可愛くて。
らしくもなく僕はコイツにハマってる。
コイツに。
コイツに。
コイツだけが。
もっと奥に。
もっと深く。
そこに解け合いたい。
えぐり、壊し、入り込んで、僕を流し込み、もっともっと僕だけにしたい。
食らいたい。
欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい。
僕は吠える。
ガキを貪りながら吠える。
たまらなく気持ちよくって、どんどん飢える。
「あうっ・・・・くはっ・・・」
ガキの苦しそうな喘ぎにますます狂う。
優しくしたい想いはどこかへ消え去る。
僕はガキの甘い肉を貪る。
どんなに貪っても満腹になどならないのに。
それでも僕はガキを貪り続けた。
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