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おまけ1 登場人物紹介
メインの2人の紹介とかちょっとした裏話とかです。
如月 希 (現在は井浦 希)
Ωの多い家系である如月家の末っ子。一家の中では唯一の希少性混在者だったが、出生前検査で偶然にもSub性保持者であることが分かったため、家族にも心の準備をする余裕があった。そのまますくすくと成長し、将来は誰かのお嫁さんになりたいなとぼんやり思っていた。Sub性発現と共にお見合いを始めたが、そこでグレアへの嫌悪感を自覚する。
本来は好奇心旺盛で前向きな性格だが、心の奥底で如月家の当主である母親、αのもとに嫁いだ兄や姉達のようにしっかりせねばと思っており、抑圧的な部分もある。そのせいでグレアへの嫌悪感を周囲に打ち明けられずに葛藤の末精神が限界に達し1度ドロップする。
ドロップした後は箍が外れて享楽的な生活をしていた。ちなみにピアスや染髪には昔からこっそりと憧れていたので霞と会った後も元に戻そうとは思っていない。髪は赤茶色に染めている。遊んではいたがその間も大学の講義はきちんと受けていたし成績も良かった。
並行してDom漁りもしていたがグレアを弱めに当てられただけで拒絶反応が起き、その後しばらく休んでからセックスするという日々を繰り返していた。体質のためプレイ前に何かを飲むのは論外だったが、ただ座っているのは悪い気がして毎回一応水を頼んでいた。プレイ出来ないことはほぼ確定なので、押さえつけられるようにして抱いてもらうことでなんとかSubとしての被虐欲を紛らわせようと体格の良い男ばかりを選んでいた。動画越しでもグレアを感じてしまうためSub用AVを見たことは1度もない。
一般的なΩとしては異例の170cm超えであり、自分より数cm低い霞をいじりがち。本人はSub性のランクが高いこと、格闘技をしていたことが理由だと認識しているが、実際には近年希のような高身長のΩが増えてきているらしい。
霞が敬語を使ってくることに関しては全く気にしていない。むしろたまに霞の興奮が最高潮に達して敬語が抜ける瞬間が最高に興奮するのでこのままでも構わない。霞が暴走しがちな発情期 の時のプレイを実は割と気に入っており、ちょっとだけならハードなプレイもしてみたいと思っている。霞の様子的にしばらく先になりそうだなと思っているが、誘うのはやめない。霞によればフェロモンは気高さを感じる花の香り。
井浦 霞
βNormalの両親の間に生まれた一人っ子。黒髪黒目で、本人曰く「地味」、希曰く「かわいい」。生まれてすぐに父が事故で死んでしまい、母親に育てられた。そのため母には内心頭が上がらず、母のためにも自分が頑張らなければと気負いがちである。元から学校では疎まれがちで、ある時バース・ダイナミクス性をクラスメイトに暴露されてしまいそれがいじめへと発展。一時期不登校になり、Dom性の欲求不満もあって家庭内でも若干荒れていたが、母親の尽力もあってなんとか志望大学に入る。
プレイバーでも大抵のSubの対応は希が見たようなもので、時々何人かの優しいSubが「擬似」プレイをしてくれていたものの「しないよりはマシ」程度であり、欲求不満は募るばかりだった。グレアの感受性が強い希だからこそちゃんとしたプレイが成立したのである。
希と同じくバーの常連だったため希が体格のいい男とプレイルームに入る姿はよく見かけており、憧れはしていたものの自分は論外だと最初から諦めていた。そのため希に話しかけられた時はとても驚き、希の素性を知るにつれて不信感を募らせていった。希は許してくれたが、それでも多分自分は一生気にするだろうなと思っている。アルコールが苦手なので毎回ジュースを飲んでいた。
人間不信が高じて目上でなくても敬語で壁を作る癖が出来ており、希に対しても中々敬語が抜けない。低身長、弱いグレアとフェロモン、そしてこの敬語癖を気にしていたが、希があまり気にしていないのと、自分より背が高く圧が強い希がこちらを見上げ、自ら指示に従う姿に興奮する自分に気づいたためコンプレックスは解消されつつある。
希に会うまでDom用AVを毎日のように漁っており、ちょっとハードなプレイにも一定の興味はある。しかし実際に希に対してできるかというと話は別。その分発情 の時は暴走してしまい、毎回その後頭を抱える。なんならプレイしながらのセックスにも普段は結構勇気がいる。希によればフェロモンは草原を靡かせるそよ風の香り。
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