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楽園 60
丁寧に解された。
「それは、それはダメだって・・だめぇ・・」
タクミは顔を真っ赤にして拒否したのに、キヨハラはそこを舐めた。
後ろの穴に舌を這わされ、タクミは恥ずかしさに顔を覆う。
でもキヨハラの熱い舌がそこを舐めるたびに、タクミのペニスが気持ち良いと雫をたらし、ひくついて感じているのを教えてしまう。
「気持ちいいんだ」
キヨハラに低く言われてタクミは恥ずかしさに泣いてしまう。
綺麗なキヨハラがそんなところを、キヨハラの綺麗な唇からはみ出す赤い舌がそんなことを。
でもタクミはだからこそ感じてしまう。
くひぃ
変な声が出た。
「可愛い」
キヨハラが低く笑って、おかしいだろう、お前、とタクミは思った。
でも、指の間からそっと見たキヨハラは飢えた目をして言っていたから。
嘘ではないようだった。
キヨハラはペニスも舌で舐めてくれた。
咥えて唇で扱きさえしてくれた。
それは指に穴を潜り込ませる違和感を忘れてしまう位気持ち良くて、タクミは簡単に射精してしまい、キヨハラの口の中に放ってしまった。
飛ぶほどの気持ち良さの後、タクミは自分がした事に気付く。
キヨハラの口の中に!!
なんてことだ。
「ごめ・・・ごめん!!」
タクミは狼狽する。
起き上がり、まだそこを咥えたままのキヨハラの頭をそこから引き離そうとする
だけどキヨハラは、上目遣いでタクミを見つめて、それを飲み干した。
形の良い唇の端から白濁した汁が零れていて、キヨハラの顔が上気していて、人間の目とは思えないほどの光をその目は反射してて。
キヨハラは壮絶なまでに色っぽくて。
それに息を飲んだら、キヨハラは咥えたままのタクミのペニスを、まだ出したばかりのそこを、また唇で扱き舐め、吸った。
「ダメ・・ダメだってぇ・・・ああっ!!!」
達したばかりで敏感になってるそこを、さらに弄られ、タクミはキヨハラの頭に指を立てたまま、身体を逸らして痙攣し、尻を振って逃れようとする。
がキヨハラは許してくれない。
「ああっ・・・ダメ、だめぇ・・・」
タクミが叫ぶ。
後ろの穴にはもう指が入り動かされていたのさえ、わからない。
達したばかりのそこをそんなに弄ったことも、もちろん弄られたこともなかった。
ひいいっ
ひくうううう
タクミは身体をよじり、逃げようとしても、キヨハラは許してくれくて。
タクミはまたキヨハラの口の中に放っていた。
それは。
あまりに鮮烈すぎて、タクミはカクカクと身体を震わすだけになっていた。
「可愛い」
キヨハラはまた飲み干し、唇をての甲で拭いながら言った。
「マジ可愛い。たまんねぇ」
キヨハラの目は。
闇に光る獣の目のように輝いていた。
タクミの後ろの穴の指をキヨハラはまた増やした。
タクミはそれをぼんやりと見ていた。
「可愛い。可愛い。オレがお前とセックスしたくないかもしれないだって?・・・そんなことあるわけないよ」
キヨハラの笑顔は壮絶なほど綺麗で。
タクミは。
自分の勘違いという意味を噛み締め始めていた。
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