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第17話
「アッ…ちょっと待って!待って!」
「待ちません」
「ひうぅっ」
イッたばかりだというのに、霧咲先生はまだ俺を解放してはくれない。
それどころか、指を増やして俺のナカをグチャグチャにかき混ぜて新たな刺激を与えている。
気持ちよすぎて、脳みそが溶けそうだ。
「やらっ、待って、待ってぇ……」
「さっき早くしてって言ったのは誰ですか?お望み通り早くして差し上げているんです、榛名先生は、早くこの行為を終わらせたいんでしょう?」
「えっ………?」
早く終わらせたい?
それは、なんか………違う。
なんかじゃなくて、違う!
けど、「夢だから早くして欲しい」なんて………
そんなことを口にしたら、本当に目が覚めてしまいそうで嫌だ。
それは絶対に嫌だ………。
出来れば、二度と目覚めたくないのに。
夢の世界なら、学校にも行かなくて良さそうだし。
って、それは考えが甘すぎかな…?
「…早く終わらせてあげたいのは山々ですが、貴方には少しの痛みを与えたくもないし、俺は貴方のナカに入りたい。…まあ、今の貴方を見てるだけで十分幸せではあるんですけどね」
「………っ!」
そんなの、俺の方が………
何故か心臓がぎゅうっと締め付けられる感じがして、俺はゆっくりと身体を起こして霧咲先生の胸にすがりついた。
「榛名先生…?」
「あ、あの…急かしたのは早く終わらせたいわけじゃなくって、その…霧咲先生に、早く触って貰いたかったから…っていうか…」
なんか物凄く恥ずかしいこと言ってるぞ俺。
て、照れる必要なんかないのに……。
これは夢なのに、夢なのに、夢なのに!
「………」
「だ、だから続きをっ……ンッ」
遮られるみたいに、キスをされた。
「ンンッ…チュプ、チュパ……」
少し驚いたけど、すぐに俺もキスに応える。
熱くて、柔らかくて、何故か甘い。
ああ、やっぱり霧咲先生のキスは気持ちいい。
頭がボーッとしてくる。
後ろを数本の指でグチャグチャに犯されながら、抱き合って舌を絡め合わせてるとか……
いつか見たAVなんかより、俺の夢の方がよっぽどイヤラシイと思う。
俺、まだ童貞なのに…なんでこんな………。
夢なんかじゃ、なければいいのに。
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