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この世で一番ほしいプレゼント♡番外編 運命の人20
抱きしめるカールの耳元に顔を寄せて、甘えた声で告げてやる。
「おまえの気持ち、教えてくれないのなら、俺にも考えがある」
カールの躰に回した腕に力を入れ、ダンスのターンをするように回転させて、細身の躰をベッドに押し倒した。
「わっ!」
すかさずキスをして、無駄なことを考えられないようにする。カールの中に眠る欲情を引き出すべく、舌をねっとりと絡めるのを忘れない。
「ンンッ、んあっ」
(俺のベッドに横たわるカール……赤い髪がシーツの上で乱れているだけでエッチに見えるんだから、コイツは本当に厄介。手を出さずにはいられない!)
「やめっ…こ、んなの……んぅっ」
顔の角度を変えるために一瞬だけ唇を外して、目の前にいるカールを見下ろし、ふたたび口づけをかわす。散々感じさせてから、名残り惜しげに唇を外した。
「これが我慢できたら、おとなしく解放してやるよ」
そう言って上半身を起こした分だけ、横たわるカールの下半身に自分の下半身を密着させた。互いに大きくなっているゆえに、嫌でも触れ合ってしまう。あえてコイツが逃げられない状況を作った。
「アンドレア様?」
キスで濡れた唇で名前を呼ばれただけなのに、視覚的に結構きてしまう。左手の親指でカールの下唇を拭いながら、下半身をぎゅっと押しつけ、これからのことを説明する。
「ココを10回上下させる。それが我慢できたら、カールは俺の要求をのまなくていい」
「え゛……」
早漏のカールには、相当キツいことだろう。みずからの我を押し通すために、是非とも頑張って、イかないように耐え忍んでくれよと、ちゃっかり心の中で祈ってやった。
「い~ち!」
上下で一擦り。つまり20回の上下運動は、俺だってかなり気持ちいい。イキたくて堪らなくなる。
「ああぁっ」
しかも好きな男を感じさせる行為で、挿れたくなる気持ちがどんどん溢れてしまう。
「に~い」
「はうっ」
切なげに長いまつ毛がピクピク痙攣している様子で、かなりガマンしているのが、手に取るようにわかった。
「さ~ん」
「うぅっ……」
唇を噛みしめつつ両手でシーツを握って、快感をやり過ごそうと必死に頑張るカールが、すごくかわいい。
「よ~ん」
「ヒッ…はあっ」
「ご~」
「無理無理ぃ、ガマンの限界いぃっ…んくっ!」
顔を真っ赤にして唇を戦慄かせるカールに、俺はにっこりほほ笑んでやった。
「おまえの過去の気持ちを、俺にゲロしていいのか? 知られたくないんだろう?」
「しっ知られたくないで、す、けどぉっ、気持ちよすぎて、もぉイキそ、ぉなんです」
「まだ6擦りだぞ、まだ頑張れるって」
カウント6をせずに、動きを止めてやったというのに、カールみずから腰を激しく動かしだした。
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