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第3話
「美波さんって、もしかして感じやすい?」
「そんなワケ……ッ!?…あっアァン!や、だソコ弄んなぁぁッ!!」
「すっごい音してるよ?ココ」
耳を澄まさずとも嫌でも聞こえるグチュグチュとした水音。
「ひぃ…んぅ、ん…っは、ぁァァァ、んあアハぁ!もや、やめてぇッッ!ひぅ、や、またクるから、もやだ、藤咲お願…ぁあん!やめ!やだ!ヤッダァアぁぁ!イッちゃうからやめてぇ、藤咲ぁ、アッ、あぅ、あ、あ、あや、や、やんっ、やら、ヤダイク、イッくゥゥ〜〜……ッッ!!」
射精感はあるものの、ほとんど精液は出なかった。
「見て、美波さんのアナ。ポッカリと開いてさ、女の子みたいに柔らかくなりましたよ。腸液もたっぷり出てるし、これなら大丈夫そうですね」
「え…っ?」
「大丈夫。優しくしますから」
藤咲はこちらの聞く耳など持たずに己がしたい事への準備を進めている。
「何言って……」
両脚を高く掲げられたと思えば、両足首は藤咲の方にそれぞれ着地し、気が付けば腰の下にクッションらしきものが敷かれていた。
「うん、良い眺め。美波さん首痛くないですか?」
枕があるので痛くはない。
「痛く…ない……」
「ん、よしよし。最初が肝心って言いますからねこういうのって。なら大丈夫かな、俺もそろそろ我慢の限界だし」
藤咲の下半身あたりからカチャカチャと金属音がする。
「さっきから可愛くて色っぽい美波さん見せられ続けてるんだもん。しかもめっちゃ感じやすいし。ホントどこまで可愛いんすか貴方って人は」
「ふじ…さき……?」
藤咲のそそり立ったイチモツが俺の視界に入る。
流石の俺でも藤咲が俺にしようとしている事が判ってしまい、一気に青ざめる。
「やめて藤咲、そんなの入んない……ッ!」
もう抵抗ができる体位ではなくなっていて。
ズンッ!
「ひぃ…ぁ、アァァぁぁッッ!!」
受け入れるしかなかった。
彼の言う通り、確かにひどい痛みはなく、俺のナカを藤咲の肉棒が淡々と突き進んでいく。
だが圧迫感はものすごく。下から内臓が逆流するかのような妙な威圧感が否めない。
「ふ…うぅ、ふ、ぅぁ……」
少しずつ息をはいて、この妙な感覚から逃れたかった。
そんな俺に気付いたらしく。
「美波さん大丈夫?痛い?苦しい?」
こんな状況に追い込んだ張本人なのにも関わらず、俺を気遣いはじめる。
「痛くは……ない、けど。ちょっと苦しい…かも」
ここは逆らわず本音を言うことにした。
「そっか。じゃあ気を紛らわしてあげますね」
そう言うと藤咲は俺の上着を首元あたりまで捲り上げた。
「美波さんのおっぱい今日も大きいですねぇ」
「何言って……」
「乳首も乳輪もおっきくて、すっっごく可愛い……」
藤咲の両手が、俺の胸筋に伸びてくる。
乳首をフニッと摘まれて、コネられる。
「ふ…ぅ……ッん…!」
「まあ、乳首って開発までに時間がいりますので。だからすぐに感じることは出来ないんですけど」
「…ッ!んぅ…ん……ぁ…」
「圧迫感よりはキモチイイでしょ?」
乳首をピンッとつねられた。
背中がゾクゾクする。
「はぁ…うぅッ!」
「え、美波さんこっちの才能もアリ?マジ開発しがいアリですね」
藤咲の唇が片方の乳首を摘むように咥えたかと思えば、舌先で縦横無尽に乳首が転がされていく。
その度に俺の身体は小刻みに震えていて。
つまりは感じていて。
開いた口からは嬌声しか漏れず。
──弄られるたびに脳が痺れていく。
気持ちいい……。
女じゃないのに。
女にされていく。
気持ちいい……。
俺の身体、どんどんおかしくなってってる。
転がされ。
摘まれて。
吸われて。
弾かれる。
藤咲にされる行為の全てが気持ち良くて、頭が上手く働かない。
「は、あぅん!や、あん!ふあぁァァァ、乳首ィィ、も、ダメえぇぇェェ…」
気が付けば下からの圧迫感が微塵もなく。
むしろジンジンとしていて。
乳首に受けた快楽が脳髄を通って俺の下半身にも直撃していた。
ヤバイ。
マズイ。
今動かれたら、俺は────
「もうだいぶ良さそうですね」
「……ッッ!!」
気付かれた。
いや、多分だいぶ前から気付いてたんだろう。
俺が自覚するのを待ってたんだ。
「お願い藤咲、今日はもう……」
「何言ってんすか?」
「お願いだから……ッ!!」
「夜はこれからですよ?──美波さん!」
ドチュン!!
という鈍い音と共に打ち付けられた大砲の威力は凄まじく。
「あはあァァァああアァァんんンンッッ!!」
俺は簡単に、盛大にイッてしまった。
もちろんこれだけで終わる彼ではない。
第二弾、第三弾と快楽の波が押し寄せてくる。
「あああん!あっん!あぅ、はあん、や、も出ないィィ!イッてるからぁ、も、やあ、あ、あ、アァァアアアアア、またイッッッ〜〜〜〜……ッッ!!あん!あぅ、やっだ、藤咲、やら、やらよぉ、もおヤダアァァ!イクのヤ…ッッあはァァァ〜〜……ッッ!!んひぃィィも、壊れ…る、こわれりゅ…も、イキたくないィィ〜〜……やだ、やッあん…アッあ、あ、あはあアァァぁぁぁ〜〜……ッッ!!」
「俺も、出ます……──八雲さん」
俺のナカに熱いモノが放たれた感覚。
「アッ…はぅ……熱いィィ…んん…」
その感覚すら今の俺には快感でしかなくて。
──名前で呼ばれた事なんて。微塵も気付くことはなかった。
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