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第8話
細く長い足の間から這い上がり世蓮の唇を塞ぐ。
青臭さの残る舌を絡めれば世蓮の舌が口内を逃げ回る。
「・・・飲みますか?普通・・・」
上がった息を調えて俺を睨む。
イったばかりの潤んだ瞳で言われても煽ってるだけだって気付かないかな?
「世蓮の全てが愛しいんだよ?だから精え・・・」
「あ゙ぁ゙~そんな事、言わなくていいですから!!」
覆い被さる俺の口を両手でふさぐ。
どうせなら手じゃなくて唇が良かったんだけど。
さっきより顔を真っ赤にして見上げる世蓮が可愛くて優しく手を退けると首筋に顔を埋めた。
汗ばんだ肌と肌が密着する。
世蓮とならベトベトの体も心地いい。
「続き、してもいい?」
耳元で囁けば頷くだけの返事が返ってくる。
そんな些細な事さえも嬉しくて「ありがとう」の意味も込めて、仄かに赤い耳にキスを落とした。
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