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第13話

地下駐車場に車を滑り込ませて定位置に停める。 最上階のプライベートルーム直通のエレベーターに乗り込むともう一度大きな溜め息が隣から聞こえた。 「ここまで来たんだ。諦めたら?」 腰に腕を回して抱き寄せると耳元で呟く。 今更もがいても仕方ないって。 「諦めてますよ。でも・・・」 「でも?」 何が不満なのか伺うように顔を覗き込めば大きな瞳が能天気な俺を映す。 「この後のカミナリが・・・」 世蓮の言葉を遮ってエレベーターが最上階に到着した事が告げられる。 ゆっくりと無駄に豪華なエレベーターの扉が開くと・・・ そこにはこの世の物とは思えない生物を俺は目の当たりにした。

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