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第104話
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夜ご飯を食べ、今日は別々で風呂に入った二人。
琉生は自分のベッドでおさらいをした。
佑里斗が嫌がってないかちゃんと見ること。
無理はさせないこと。
今日は自分の欲を発散することを目的ではなく、気持ちを通じ合わせることを目標にしようとウンウン頷く。
そうして佑里斗を待っていると、コンコンとドアがノックされた。
琉生はドアを開けて彼を迎える。
「……すごく、緊張してきた」
「うん」
素直に気持ちを教えてくれた佑里斗を抱きしめ、そっと抱っこするとベッドに移動し腰を下ろす。
「嫌なことは全部教えて。あ、もちろん良いことも」
そう言って彼にキスをし、優しくベッドに寝かせる。
佑里斗は琉生の手によって丁寧に服を脱がされ、全裸になった。
隠そうとすると「全部見たい」と言われ、頑張って腕をベッドに下ろす。
「昨日も言ったけど、綺麗だ」
「っふふ、言ってて恥ずかしくないの?」
「全く? お前の良いところは全部教えてやりたいよ」
「……俺が恥ずかしいよ」
「そうやってすぐ顔が赤くなるところも可愛くて好き」
「も、やめてぇ……」
恥ずかしくてたまらない。
佑里斗は手で顔を隠し、それを見た琉生は柔らかく微笑むとその手の甲にチュッと唇を落とした。
「触っていい?」
「っ、うん」
優しい手付きで乳首をそっと撫でられる。ピクっと体が跳ねて、唇をキュッと口内に隠した。
「乳首感じる? これ好き?」
「ぁ……す、好き」
左側に顔を寄せ、チロっと舌先で舐めると堪えられず小さく声を漏らす。
ペニスはもう勃起していて、フルフルと震えていた。
琉生の手はそんな佑里斗の下半身に手を伸びて、優しくそれを扱かれる。
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