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第132話
着いたショッピングセンターでウロウロした二人。
外なので手を繋いだり腕を組んだりは出来ないのだが、アレが気になるだとかコレが似合いそうだとか、そんな会話をするのは楽しくて、こうして歩いているだけでも満足だ。
「腹減った?」
「あ、うん。そろそろご飯の時間だね」
佑里斗の希望で洋食屋に入り、料理を注文する。
「そういえば、母さんから連絡があった」
「!」
「再来週の土曜日どうかって」
「わ、う、うん。いけます」
「じゃあそう返事しとく」
急にドキドキし始めた佑里斗は、居心地悪そうにモジモジしながら自分の手を揉んでみる。
「あ、会いに行くのに、ちゃんとした服がいるよね……?」
「そこまでカッチリしなくていいと思うけど」
「うーん……うん。ちょっと考える」
「そうだな」
まだまだ時間はある。
ご飯を食べた後にまた服を見るのもいい。
料理が運ばれてきて、お腹がすいていたのでパクパク勢いよく食べる。
結局選んだハンバーグはとても美味しかった。
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