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1日目終了
ふたばは少しして落ち着きを取り戻し涙も止まり、あずさと世間話に花を咲かせていた。
「でね、旦那さんが…」
「ふたばちゃん、旦那さんが大好きなんだね?可愛い」
「うん。好き。だから赤ちゃん欲しい」
あ、まずい…
ふたばちゃんがまたしんみりしちゃう、、
「あ、そういえばふたばちゃんってなんで旦那さんを旦那さんって呼んでいるの?」
「え…?なんでだろ」
「まさか名前知らないとか?」
「ううん、知ってるよ。草 さん。でもボクね、恥ずかしいから呼べないの」
「そうなんだ?草さんって呼んだら喜ぶかもよ?」
「うー…恥ずかしい…。あずさちゃんの彼はなんて言うの?」
「龍臣さんだよ」
「好き?」
「うん、大好き」
「あずさちゃんも可愛い。避難は発情期終わるまで?」
「ううん。明後日龍臣さんが帰ってくるから」
「えー…そんなすぐに?寂しいな。お友達できると思ったのになぁ」
「なろうよ」
「じゃあ、携帯教えて?メールする」
「え…あ~…ごめん。オレ、持ってない」
「そうなの?残念」
「んと、またお見舞い来るよ!」
「嬉しいっ。赤ちゃんできたら教えてね!」
「いやいや、番になるのが先だよふたばちゃん。でも、うん。約束する」
「ありがとう」
話し終えたところで廊下の電気が半分消え、時間を見ると21時を指していて
「ふたばちゃんそろそろお部屋帰ろっか?たぶん寝る時間なんだよね?電気が消えたから」
「うん。そう。また明日ね?あずさちゃん」
「うん。おやすみ」
「おやすみなさい」
2人はそれぞれ部屋に戻り、眠りについた。
寝れないかな?なんて思ったけど、案外すぐ寝れて朝が来るのはあっという間だった。
朝日が昇るころつんざくような悲鳴が聞こえあずさは飛び起きた。
「え?え…何?」
ピンポンパンポーン🎵
「ただいまの叫び声は1号室のママの赤ちゃんが産まれた際のものです。ご安心ください。元気な男の子でしたー」
び、びっくりした
赤ちゃん、産まれたんだ
すごいや。ちょっと感動
ママってすごい
オレも…誠哉くんの弟か妹、授かりたいな。龍臣さんが欲しい…
早く会いたい
会って抱かれたい
あずさは、ふつふつとみだらな欲が高まっていくのを感じた
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