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ナカの診察 2
うー…イヤだ、イヤっ
あんなに不快なものを昨日の今日でやるなんて…っ
あずさは足を開く気分にどうしてもなれず、膝と膝を付けて抵抗を示した。
龍臣さんの赤ちゃん授かった!とかなら喜んで見て見て~って言う気分でお股をパッカーンって開けるんだろうけど、とてもそんな気になんない。
だって、ナカを見てもなんも無いじゃんっ
あずさはイライラがおさまらず眉間をM字に寄せて怒りの表情を浮かべた
「怒ってますねぇ、あずさくん。可愛いお顔が大変なことになっています。お顔じゃなく…足をMに広げてください。そんなに閉じられると挿れるための孔が見えにくくて手探りになってしまいます」
「イヤなんだもんっ」
「あずさくんが妊娠したら本当に手を焼きそうですね」
「その時と今は違うっ。今見てもなんにもいないよ!」
「あずさくん、私はあなたの内膜を調べたいんです」
「昨日見た!10mmだったんでしょ?」
「そう、合ってます。抑制剤の影響で内膜が薄くなってしまう…という可能性は0じゃありません」
「え?どういうこと」
「昨日教えたとおり内膜は赤ちゃんのベッドです。薄いっていうことは赤ちゃんがうまく母体に入りこめないかもしれないんですよ」
「Ωもそんなことってあるの?」
「あまり聞きませんが、無いとは断言できません。というわけで納得したところで診ますよ」
「してないないっ」
「言葉が変になっていますよ?あずさくん」
「知らないっ」
「やれやれ」
樹医師はあずさにあきれてため息をつきながらエコー検査の機械の先端に潤滑ゼリーを付け、問答無用であずさのナカへとエコーをねじこんでいった。
「い゛っ…ひっ…ひぃあーっぁーんっ」
「はいはい痛いですね、ごめんね」
抑揚をつけず一本調子で樹医師は声をかけ、あずさのナカを診察していった
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