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香り 2
樹医師は突然、あずさの腰をさすっていた手を離し
「あずさくん、ちょっと1人にしますよ」
「え?う、うん」
1人、部屋に取り残されたあずさはそれから数分の間ボーと1点を見つめ龍臣が欲しい気持ちに耐えようとしたが、湧き上がる欲を感じ足をもぞもぞと動かした。
お股から出てくる愛液の洪水が止まらない…気持ち悪いよ
ナカが熱くて息苦しくて切ない…
龍臣さん…っ
ちんちんも乳首も痛い…パンパンに張って堅くなって…弾けそう
手が汗ばむ…。じっとりした手を宙に切りもがくとその手に手のひらサイズの何かを握らされた
「…?」
「ごめんなさい。1人にして…コレを」
樹医師はあずさの手をあずさの顔の前に誘導し
「嗅いで。効果があるかは分かりませんが、龍臣さんが使っているコロンをつけたぬいぐるみです」
「龍臣……さん、コロン?」
「はい。職員に同じものを使っている人がいるので拝借してきました」
あずさはぬいぐるみの匂いを感じとり、深呼吸し
「龍臣さんの…香水と同じだ」
「大丈夫ですか?少しは落ち着くでしょうか?いやかもしれませんがナカをいじってあげます。それでも錯乱するほど落ち着かないようなら錯乱しない程度の少量の抑制剤を内服してコントロールできるようにしましょう」
「え…抑制剤、使っていいの?使わない方向でいくんじゃ…」
「ダメっていうことはないです」
「じゃあなんでいま…」
「抑制剤を切っているか…ですか?」
「うん」
「今回の場合はヒートが強く緊急でしたので血管内に直接抑制剤を投与しました。それでも治らなくて坐薬も使用したんですが、あずさくんの許容量を超えてしまったんです」
「うん。そうやってさっき言ってたの覚えてる。だから抑制剤を切ったのは分かったけどさ、せっかく切ったのにまた抑制剤を使うの?」
「自我が保てなくなるより使ってあげたほうがいいと思います」
「明日には龍臣さんが帰ってきて解決するのに」
「それまでが辛いんじゃないですか。飲むかどうかはあずさくんで決めていいですよ」
「飲んだら楽になる?でも、体になんかあるのやだよ?」
「副作用は…まあ何かしろあるでしょうね。薬ですから」
「じゃあ使いたくない。我慢する」
「はい。分かりました。じゃああずさくん横を向いて丸くなりましょうか?そのまま楽に…」
樹医師はあずさの体をさすり体の向きをかえ、手にあたる湿った浴衣の感触に樹医師はあずさの頭を撫で
「辛いね…あずさくん」
樹医師はあずさを励ましながらあずさの下半身に手を忍ばせていった
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