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3日目
樹医師のおかげで朝まで過ごせたあずさは、目覚めてからそわそわと落ち着かず、朝ごはんも食べずにパタパタと部屋の中を歩きまわっていた。
その様子に、看護師の紅葉は心配し
「あずささん、落ち着かない?」
「え?あ…うん。だって…龍臣さんに会えると思ったらさ」
「可愛いね、あずささん。でも、朝ごはんは食べてほしいな」
「いらない。お腹すいてないよ」
「ダメ!龍臣くんがお迎えにくるのは夕方って聞いているよ。気が早すぎ」
「でも…」
「ご飯も食べずに待っていましたなんて報告したら龍臣さんにお仕置きされるんじゃないかな?あずささん」
「おしおき…」
「されたいなら止めないよ?でも、ヤクザさんの考えるお仕置きだよ?えっちなお仕置きなのは確かだろうけど何をされるのかな?怖いよ?」
「う…。それは…怖い、かも…」
「じゃあ食べようね」
「いらない…。ご飯食べる時間あるならえっちしたい」
「気持ちは分からないでもないよ。あずささん、ヒート中だもんね?全部の考えがそっちにいっちゃうのは僕も同じΩだからよく分かる。けど、ご飯も大事だからね?」
「でも…」
「頑固だなぁ、あずささん。脅したくはないけどお薬使う?」
「え…」
「気分が落ち着くお薬あるよ?いる?」
「いらないーっ」
「じゃあ食べる?」
「ん。分かった…」
あずさはしゅんとうなだれ、しぶしぶ椅子に座り朝ごはんに手をつけた。
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