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第8話
そんな状態で、ユイフェルが腰を激しく揺さぶり始め、俺の前立腺ばかりを強く突く。俺はいよいよ全身が熱くなり、呼吸がうまくできなくなった。
「あ、あ、あ――っ、あ、いやぁ……ッンん、あ、あ、おかし、おかしいよ、体、おかしくなっちゃう。うあ、ぁ――!!」
こみ上げてくる未知の感覚が怖い。
「気持ちいいでしょう?」
「ん、っぅあ」
笑み交じりの声を聞いた時、俺はこの感覚が、快楽だと知った。気持ちの良い場所を突き上げられる度に、俺の陰茎は張り詰めていく。
「フォークはね、食欲が満たされない分、他の欲求が強いんだよ。たとえば、性欲とかね」
「んぁア――!!」
ユイフェルが何かを言っていたが、俺にはそれを理解する余裕なんてもう無い。
「い、っ、あ、出る、待って、何か出ちゃう」
「それをイくっていうんだよ。言ってごらん?」
「イく、イく!」
「ダメ」
「ああっ!! な、なんで、っ……!」
もうすぐ出そうだった時、急にユイフェルが動きを止めた。俺は急に無くなった刺激を求めてボロボロと泣きながら、腰を動かしてしまう。勝手に俺の腰は動く。するとくっと楽しそうに笑ってから、ユイフェルが言った。
「淫らな体だなぁ。もっともっと、って、僕のことを求めてるのが分かる。どうして欲しい?」
「突いて、もっと、もっと」
「――いいよ。ただ、さらに深くを教えてあげる」
「うあああああ!! や、やあああああ!!」
唐突に、ズクンとそれまでよりも奥深くを、ユイフェルが貫いた。
すると俺の頭の中が痺れたように変わる。全身にびっしりと汗をかき、俺は怯えた。
それまでの出せそうな穏やかな感覚とは全く違う、今動かれたら死んでしまうのではないかというような、強烈な快楽が、俺の内側から全身に襲いかかってくる。
「あ……あ……」
「結腸。きみの初めて、は、ここで、ね?」
「うあぁ……あ、あ――、――」
再びズクンとそこを突き上げられる。俺の陰茎の根元を左手で握り、右手では俺の太ももを持ち上げて、さらに深々とユイフェルが最奥を穿つ。ぐぐっと奥を押し上げられ、俺は声にならない悲鳴を上げる。
「!!」
直後再び激しくユイフェルが動き始めた。俺の頭が完全に真っ白に染まった。
「うああああああ、いやああああああ」
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