14 / 21
第14話
『アッ、うっ、うっ、ぁうっ、おえっ』
親戚のオジサンとは、毎日のようにセックスしていた。高校生、まだ細身で若すぎた俺の身体は、その生活に限界を感じていたと思う。教え込まれた快楽を凌駕する苦痛に、毎日喘いでいた。
『翼、どうしたんだ。泣いたりして』
『うっ、う、……お、おじさ、……もう、もう……おれ、』
『翼ァ!』
懇願しようとした俺を、オジサンが蹴り上げる。オジサンは俺に馬乗りになって、身体を何度も殴りつけてきた。顔は、殴らない。こういうことをしているのが、誰かにバレてしまうから。
『い、痛いっ、痛……ごめんなさい、ごめんなさい……』
『俺の言うことを聞けないのか! おまえのすることは、メスブタみたいに喘ぐことだろうが! おまえはメスブタなんだよ!』
『あうっ……おえ、……うっ……』
オジサンは俺が吐くまで殴りつけた。俺はボロボロになって、ただ泣くことしかできない。苦しくて、呼吸がしづらい。
『おら、続きだ、翼。股ひらけよ。なあ!』
『……はい、……』
もう、抵抗する気は起きなかった。傷む脚を開いて、そうすればオジサンが俺の太ももをわしづかみにする。そして、ペニスをグリグリとなかに押し込んできた。
『ううっ……』
『翼、ほら、言うことあるだろ?』
『はっ……ハァ……き、……きもち、いい……です……もっと、犯してください、……ご主人さま……』
『はん、そうだ。おまえはそうやっていればいいんだよ、一生! それしか価値がないんだからよ!』
オジサンが腰を動かしはじめる。ぶよぶよの脂肪がだるんだるんと動いて醜かった。ペニスが俺の内臓をグリグリと押しつけてきて、ただただ苦しい。それでも拒絶をすれば殴られるから、俺は悦ばなければいけない。
『あぁんっ……ご主人さまっ……もっと、もっとぉ……オマンコめちゃくちゃにしてくださいっ……!』
ふと、学校で聞いた「声」を思い出す。俺が帰ろうとしたときにすれ違った、男子高生の集団。みんな楽しそうに笑っていた。ファストフード店に行こうだの、クラスのなんとかちゃんが可愛いだの。普通のことを話していた。
あれ、俺と同い年の男子高生なんだよな。俺、なんでこんなことをしているんだろう。
ともだちにシェアしよう!