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第14話

『アッ、うっ、うっ、ぁうっ、おえっ』  親戚のオジサンとは、毎日のようにセックスしていた。高校生、まだ細身で若すぎた俺の身体は、その生活に限界を感じていたと思う。教え込まれた快楽を凌駕する苦痛に、毎日喘いでいた。 『翼、どうしたんだ。泣いたりして』 『うっ、う、……お、おじさ、……もう、もう……おれ、』 『翼ァ!』  懇願しようとした俺を、オジサンが蹴り上げる。オジサンは俺に馬乗りになって、身体を何度も殴りつけてきた。顔は、殴らない。こういうことをしているのが、誰かにバレてしまうから。 『い、痛いっ、痛……ごめんなさい、ごめんなさい……』 『俺の言うことを聞けないのか! おまえのすることは、メスブタみたいに喘ぐことだろうが! おまえはメスブタなんだよ!』 『あうっ……おえ、……うっ……』  オジサンは俺が吐くまで殴りつけた。俺はボロボロになって、ただ泣くことしかできない。苦しくて、呼吸がしづらい。 『おら、続きだ、翼。股ひらけよ。なあ!』 『……はい、……』  もう、抵抗する気は起きなかった。傷む脚を開いて、そうすればオジサンが俺の太ももをわしづかみにする。そして、ペニスをグリグリとなかに押し込んできた。 『ううっ……』 『翼、ほら、言うことあるだろ?』 『はっ……ハァ……き、……きもち、いい……です……もっと、犯してください、……ご主人さま……』 『はん、そうだ。おまえはそうやっていればいいんだよ、一生! それしか価値がないんだからよ!』  オジサンが腰を動かしはじめる。ぶよぶよの脂肪がだるんだるんと動いて醜かった。ペニスが俺の内臓をグリグリと押しつけてきて、ただただ苦しい。それでも拒絶をすれば殴られるから、俺は悦ばなければいけない。 『あぁんっ……ご主人さまっ……もっと、もっとぉ……オマンコめちゃくちゃにしてくださいっ……!』  ふと、学校で聞いた「声」を思い出す。俺が帰ろうとしたときにすれ違った、男子高生の集団。みんな楽しそうに笑っていた。ファストフード店に行こうだの、クラスのなんとかちゃんが可愛いだの。普通のことを話していた。  あれ、俺と同い年の男子高生なんだよな。俺、なんでこんなことをしているんだろう。

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