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青木先生のお仕事

レッスン室前には今日もたくさんの悩める子供達の行列…… 子供「森田先生に変なの挿れられた」 青木「変なのってなんだ?」 子供「分かんない」 青木「……それじゃあ俺にも分からない。森田先生に聞いてからまたおいで」 子供達からの依頼は曖昧な事がほとんど…… 俺はチームに所属していない……全てのミーティングに参加しているわけでもないし全子供達のカルテを確認しているわけでもない でもこのフリーというポジションは勉強になることも多い チームに所属していた頃は治す事だけに神経を使っていたから…子供達の気持ちや悩みは後回しに……痛い治療だろうが痛い器具だろうがお構いなしにやってきた フリーになって子供達の焦りや不安を共有して練習に付き合っていくうちに個々に合わせた器具の選択や方法の大事さを知った まぁ、フリーというポジションで肩の荷が降りマイペースにじっくりと子供達と向き合える心の余裕も影響しているのかもしれないけど カイト「先生、抜いて」 青木「また?」 カイト「俺痛いのは嫌いだけど、気持ちいいのは好き」 たまにこういうおかしな依頼をしてくる子もいる苦笑。 このポジションは本当に面白い ・ ・ ・ 青木「何をしてほしいんだ?」 カイト「普通に抜いてくれればいい」 お願いしてきた立場なのにこのちょっと上からくる感じ……小生意気だけどカイトなりに俺に懐いてきてくれたのは嬉しい 青木「たまには立ってやるか?」 カイト「立たせられると治療みたいだから嫌だ」 下着をポンっとワゴンに投げ置き恥ずかしげもなく足を軽く開いて手枕でゴロンと横になるカイト 律と唯一似ていない点…… 律は下半身を誰かに見られることに抵抗があるが、カイトの場合はそこは無頓着…ただし痛みにはめっぽう弱い カイト「優しく握ってね」 青木「一応確認だけど器具は使うのか?」 カイト「いらない」 シンプルに手で抜いてほしいってことか 青木「まったく……治療の時も積極的に下着脱いでほしいんだけど」 カイト「それはできない」 コミュニケーションの方法として正解なのかは分からないけど……今週に入って2度目のご依頼苦笑。 前回よほど気持ちよかったのか?笑 痛くないようにたっぷりとローションをなじませるように上下にゆっくりと動かしていくと口元を緩ませて手枕していた腕を目元にもっていった 治療では目元を隠すのは禁止だが、これは治療ではないからルールは特にない……自由にできるっていう事もきっとカイトが気に入っているポイントなんだろう カイト「あっ……///」 漏れ出る吐息が大きくなればなるほど施術者サイドとしては安心して行為を進められる…… なかなか緊張で声を出せない子……痛みが先行してしまい声が出ない子……様々なタイプの子がいる 声を出させて反応を確認することが大事なだけに、カイトみたく簡単に声を出してくれるのはありがたい

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