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第17話 林檎は『執着』、蜜柑は『焦り』。
司書室に入ってすぐに、僕は委員長との初めてのキスを交わした。
「蜜柑くん、さぁ脱いで」
委員長がそう言った瞬間、図書室から林檎の声が聞こえてきた。
「蜜柑っ蜜柑!!いるんだよね?!」
こんな林檎の声なんて聞いたことがない、とても凄い剣幕に聞こえた。
「蜜柑くんの弟くんは、随分お兄さん思いみたいだね」
委員長は僕を抱き締めながらクスクス笑った。
長身の委員長はとても良い香りがした。
僕は委員長を抱き締め返した。
「弟くんのところに戻るかい?」
「林檎は僕に執着しすぎていて、居辛いんです」
「でも蜜柑くんは焦ってるよ」
「……」
僕は委員長に図星をさされて言葉に詰まった。
すると委員長は、
「『篭の中の果実』は最初に美味しくなるほうにキズをつける。私は、林檎くんより蜜柑くんが美味しく見える」
委員長の手が制服の上から僕のおちんちんに触れた。
「っ!!」
「敏感だね。そんな可愛い子、私は好きだよ」
委員長は僕を肘掛けつきのイスに座らせた。
それから僕の制服のズボンと下着を一気に脱がせた。
「委員長、イス汚れませんか?」
「綺麗なオチンチンだね、蜜柑くん」
委員長は僕の両足を軽く持ち上げると、広げて肘掛けに足を掛けさせられた。
安定性を崩された僕は、自分の力だけでは直すことが出来ないから、せめておちんちんを両手で隠した。
「蜜柑くん、もっと美味しくなるために『オナニー』をしなさい」
「……え?」
「君は選ばれたいんだよね」
委員長も『僕の扱い方』をとても理解していた。
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