教室前に近づいて 「じゃあ頑張れよ？ いざとなったら早退したって大丈夫だよー どうせ理事長や校長の家族なんだし……あっごめん…………」 蒼空がしまったみたいな顔して途中で言葉を止めた 「別にいいよ、事実だし……心配ありがとう」 それに どうせろくな扱いされない事は解りきってる 相手が絡んでこなきゃ別にいい 「じゃあ昼休みウチのクラスに来てね？ 体育や移動教室がにきゃ休み時間だって来ていいからな？」 それに今は蒼空みたいな友人もいる 「分かったじゃあね」 蒼空は自分の教室に向かって俺は深呼吸して教室に入った ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ 教室に入った途端一瞬静まって全員の視線が集まったけど皆すぐに話し始めたりスマホ見てたりとそれぞれの事し始めた 半相変わらず睨み付けてくるけど、誰も絡んではこない まぁこの前の田口を殴ったりクラスに喧嘩上等発言までしちゃったし、避けられてるのかも 俺も机で準備した後は座ってホームルームまでスマホいじってた 「おはよー、朝の会始めるぞー」 ホームルーム始まったけど瑠唯人がまだ来てないし、あれからどうしたんだろう？ 「まず青山はまだ学園に戻ってないから今日は休みだ」 《えー瑠唯ちゃんいなんスか？》 《いつ戻るの？》 《珍しいね、なんかあったのかな？》 質問や周りもザワついてる そんな珍しい事なのかな？ 「うるせーぞー、 よく知らねーけど今日か明日には戻ると思う。じゃあホームルーム始めるぞー」 瑠唯人や会長は確か実家に急用で帰ると言ってたけど家で何かあったのかな？