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【続編】6.新婚

   秋生がいつまでも女への未練を捨てられないことにマキニヴァは気付いていた。コンタンノウシに連れて行ったのは、秋生の理想とかけ離れたこの世界の女を見せて未練をなくさせるためだ。女たちより自分の方がよっぽどかけ離れている事にも気が付かないくらい焦っていた。  その日の夜の身の入らないセックス。中折れまでされて、愛の終わりに怯えていたところに神妙な顔で話しがあるなんて言い出すから、てっきり別れ話だと思ってしまった。  秋生が思っているほどマキニヴァは善良ではないし心も強くない。好きな子の前で格好つけていただけだ。プロポーズの返事を保留にされたのを、実はとても気に病んでいた。どうせ失敗すると思って秋生に狩りを勧めた。狩りのときの秋生の暴言は計算外だったが、あれのお陰で秋生が結婚を決意することになったのだから皮肉というか僥倖だ。  最近は不満が一つ。秋生が情熱的に愛してくれない。優しい秋生も好きだけど、やっぱり猛々しい巨根で蹂躙されるのがいい。秋生もそういうのが好きだ。屈強な男を支配する喜びが癖になっている。それに気付いてからは、マキニヴァはより一層武術の修行に励んだ。 「お願いアキオ、今日はめちゃくちゃにしてほしい・・・・・」  秋生の顔に指を這わせた。欲望にぎらつく目の横に浮き出た既婚の証をなぞる。文様が出たマキニヴァの顔が悪党みたいだと言って顔をしかめていた秋生。でもセックスのときの秋生は人を喰う猛獣みたいな顔つきをしている。どんな悪党も所詮は人間。飢えた獣には敵わない。 「ああ~おっきいよお、気持ちいとこ全部当たるの、ああもうだめぇ、あ、ううっ、もう出な、そんなにしないで・・・っ」  ピストンと同時に前をこすられた。こうされるとマキニヴァはすぐに達してしまう。精液をローション代わりに弄ばれると刺激が強すぎて、ひいひいと情けない声で鳴く羽目になる。そうすると秋生は余計に面白がって興奮して激しく奥を突くのだ。 「マキニヴァの子供ちんこ、またガチガチになっちゃったね。俺のも硬くしてよ」 「はあ、はあ、うぶっ、んっ、んん、んっ」  マキニヴァは秋生の一度奥で射精した男根を咥えさせられた。苦しいだけだった喉奥への突き入れでも悦びを感じるようになってしまった。ちょっと意地悪な愛し方をする秋生が好きだ。血管の浮き出た雄々しい男根は華奢な秋生とは不釣り合いで、まるで憑りついた魔物のよう。これをまたぶち込まれて、中をぐちゃぐちゃにかき回される。硬さに恐怖して、大きさに胸が高鳴る。 「ありがと、もういいよ。ほら、後ろ向けよ」 「アキオ・・・ああああっ、おっきい・・・!! すごいっ、アキオのおちんぽすごいよおっ、いくっ、いぐうぅっ」 「あはっ、メスイキした」 「まだ動かないで壊れちゃう! おかしくぅっ、んおおぉーっ!!」  秋生は痙攣する腰を捕まえて容赦なくずんずんと突く。感じ過ぎて四つん這いも難しくなってきたマキニヴァは仰向けになるよう命じられた。その先の命令は言われなくてもわかっている。自分で膝裏をしっかり抱えて秋生のための穴をさらけ出した。秋生は遠慮なくずどんずどんと上から叩きつけるようにそれを味わう。 「おぉああああんっ、しぬ゙っ、あっ、じぬ゙ぅっ」 「マキニヴァ」 「お、ん、ん・・・」  泣き言を言い始めるといつもキスで口を塞がれる。秋生が喋らせてくれないから愛してるも言えない。だから全身で愛を伝える。大股を開いて、落ちてきた唾液も汗も受け止めて、与えられた快感はすべて飲み干す。みっともなく喘ぐマキニヴァに、秋生は嬉しそうに笑った。    *** おわり ***

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