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【続編】5.決心

   二人は丘を下りた。午後は街中を散策する。マキニヴァの案内で秋生は観光を楽しんだ。結婚したらコンタンノウシで暮らしてもいいかも知れない。道はきれいに整えられているし、食べ物や売ってる服もこっちの方がレベルが高い。ここなら仕事も見つかりそうだ。  近くで見ると怖いけど、女性たちも皆着飾っていて華やかでいい。男がお子様サイズってことは、やっぱりまんこも小さいんだろうな、どんな形なんだろう、などと考えていたら信じられない言葉が耳に飛び込んできた。 「キモ童貞」  秋生の心は芯まで一気に凍りついた。後ろを振り返ると、さっきすれ違った女性たちもこちらを見ている。あの中の誰かがあの森の魔獣。もしかしたらあの幻獣なのかも知れない。ひそひそ話の内容は聞こえなくても想像がついた。 「家に帰ろうマキニヴァ。うっ、ぐす・・・もう帰りたいぃ」  さっきまであんなに楽しそうにしていたのに、突如半泣きでぐずりだす秋生。恥を忍んで事情を話すと、マキニヴァは予定を繰り上げて家路についてくれた。帰宅してからも落ち込む秋生をよしよしと慰める。 「もう大丈夫だよアキオ。俺がアキオを守るから安心して」 「ぐすっ、ありがとうマキニヴァ・・・結婚しよ・・・」 「うん、しようね。いつがいいかな」 「明日する・・・」 「っ!!! いいの?」  始めから秋生に他の選択肢はない。一人じゃ生きていけない秋生は、マキニヴァと結婚してタシュアプケで生涯を終える決心をした。マキニヴァは、子供みたいにこくりと頷く秋生を抱き締めた。 「ありがとうアキオ、愛してる。一生大切にする!」

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