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第17話 これなら ーラリー・トゥー・フェイブ第二皇子ー
「………っーーーーーーーっ!!」
声にならない声を発して弓なりに美しい身体を仰け反らせた神子は白濁を天井に向かって放った。
がくりと脱力してベッドに落ち、身体をひくひくと痙攣させている。
「はあ💗はあ💗はあ💗」
呼吸が荒く薄布から覗く肌がピンク色に染まり、男の体だというのに妙な色気を感じる。
「腹部と臀部 の魔法紋の光が消えました。今、私が確認します。お前達は下がれ」
神子の手足を掴んでいた私の部下に当たり前のように命令しているギウラに少し腹がたった。
ギウラは神子の身体を横に倒して覆っていた薄布を剥ぐ。
後孔からトロトロと流れ出ている乳白色の液体を指ですくって得意げに私に見せた。
「神子様は完全体になられました。これがその証拠です。これで祝福を授けることも魔物討伐にも参加できる体になりました。…あの?…ラリー殿下?」
私より先にっ!!
「っ…影っ!!こいつを消せ」
「!!なんでですか。ラリー殿下っ!!私は貴方のためにフリーレル様を裏切ったのに!報酬をくれると言ったのは嘘か…!! はじめから俺を切り捨てる気だったんですかっ!!」
「黙れ愚か者!下賤の分際で選ばれし12人の勇者の私よりも先に神聖な神子の秘部に触れた罪、万死に値する!!」
「ひっ、殿下っ、お許しください」
「何をしている。目障りだ、早くコイツを俺の前から消せ」
「殿下っ、申し訳ありません。お許しください。ラリー殿下、申し訳ありません。待って下さい。でん…」
屈強な兵士達によってリモノ・ギウラは退室させられた。
「汚らわしい下賤の者が神聖な神子の秘部に触りおって………皆の者下がれ。私が良しとするまで、この部屋に誰も近づけるな」
「はっ!」
神子は前からぴゅくぴゅくと飛沫を上げ、朦朧とした意識の中で腰をカクカクと前後に動かしている。
術が記された後孔からは受胎可能の印がとめどなく溢れていやらしく誘う。
これが女であればなお良かったのに…。
まさか男を抱くことになるとは…
魔物を討伐してこの国の王になる力を得るため仕方ないことだが気が進まない。
無理をしても自身を勃たせて抱かなくてはならん。
「神子、祝福をもらうぞ」
神子の頭を持ち上げてキスをすると俺の体に凄まじい力が宿る。
「す、凄いぞ。祝福 だけでこんなに力がたぎるものなのか。凄いぞ。ははは」
意識のない神子の唇を何度も貪ると苦しそうに目を開けた。
「…う、あん…💗…やめ…」
キスで受け取れる力はこれが限界か…
まだ足りない。
もっと力が欲しい。
密契の儀式 をすれば…
「は…ぅん💗…あん💗…」
神子の祝福と気だるい声に下半身が反り勃ちゴクリと喉が鳴った。
「これなら抱ける」
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