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担当制度
【加藤サイド】
加藤「そういえば豆柴君の初回どうでした?」
森田「呼吸法も上手だったし、言われた事はキチンと出来る素直さもあるかな。ただ、処置台から落ちかねないから抑制は必須かな。」
加藤「ですよね」
森田「躾は初めが肝心だから可哀想だけど、手綱を短く掴んで治療進めていくしかないよねー。長い戦いになるし……」
加藤「はい……」
森田「あの子騒ぐ割には泣かないよね?」
加藤「俺もそれ感じてました」
森田「最後器具チラつかせて初めて泣いたから、限界値まで溜めて溜めて溢れちゃう子なんだろうなーっていう印象」
加藤「なるほど。
ロビーで疾患調べて1人で泣いてたんですよねー。甘えるのは得意じゃないのかなー」
森田「どうかな?案外甘えん坊かもよ?笑。まだ誰に甘えていいか分からないだけじゃない?」
加藤「そうなんですかねー?」
森田「……主担当ホントに俺でいいの?」
加藤「え?」
森田「俺より加藤先生の方が相性いいと思うよ」
加藤「マジすか……笑」
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【日向サイド】
身体重い……腹筋に力入れてたみたいで激痛……
痛み止めまたもらおうかな……
加藤「2人でいいですよね?」
森田「大丈夫じゃない?」
やばい……加藤先生と森田先生の声…しかも近づいて来た?
隠さなきゃ
サッ!!
カーテンが勢いよく開いた
加藤+森田「(何か隠した??)」
加藤「お取り込み中だった?笑」
頭を横に振り布団を整えた
森田「治療室行こう」
日向「治療室?」
治療あるとは聞いてたけどそういえば時間聞いてなかった……予告なく来る感じ?
日向「……痛いから今日は……」
森田「やりたくないって?」
ビクッ!!
森田先生の声聞いただけで昨日の事思い出しちゃう
やりたくないって言えない……
日向「………痛み止め使ってから…に…したい」
加藤「飲んだでしょ?」
日向「効いてる感じがしない……」
加藤「これ以上は飲めないよ?」
今日は加藤先生も敵……
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