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壁を払え
【加藤サイド】
日向「さっきの先生名前なに?」
佐々木チルドレンの扉開けるつもりだな
加藤「教えない」
日向「なんで!イジワル」
加藤「……ゴン助丸」
日向「……ゴン助丸…先生か…」
加藤「なんですんなり信じるんだよ」
日向「は!?違うの!?」
加藤「ゴン助丸なわけないでしょ笑」
たまに素直なんだよな
日向「あーあ。ひー君あぁいう先生に治療してもらいたい」
加藤「佐々木先生の治療甘くないよ」
日向「!!!佐々木先生!?」
あーー。口滑った
加藤「そうそう。佐々木ゴン三郎先生」
日向「佐々木ゴン三郎先生か……覚えた」
だからなんで信じるんだよ笑
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【伊織サイド】
青木「斜め下からすくうように挿れる」
トゥルン!
勇人「できなぃぃ!グズグズ」
早くもグズグズタイム突入。
カスタード君恐ろしく下手だな
青木「両手使っていいから。押し当てるように」
トゥルン!
勇人「逃げちゃうぅう!」
はい、またちんちんさん脱走
青木「腰引かない!押し当てる」
ペチペチ
勇人「できなぃぃい泣。難しい」
青木「じゃあ辞める?」
勇人「やるぅグズグズ」
やるんだ笑。
青木「はいじゃあ、軽く腰クネクネしながら押し当てて」
クネクネ クネクネ
勇人「入った!!」
おっ!?成功?
スポッ
青木「もう一回。挿れる練習繰り返し」
勇人「抜く時痛かった!泣」
青木「刺激になってちょうどいい。ほら、もう一度」
勇人「…………」
クネクネ トゥルン
勇人「できないぃ!!」
ちんちんさん やる気なし
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【日向サイド】
治療やだ。
今日は拡張、明日はクーリング。
毎日毎日嫌な事の繰り返し
しかも苦手な森田先生
そろそろまた伊織先生が迎えに来る気がする。
紙ボールいっぱい作ったからまた投げよう
佐藤「日向ー」
ん?伊織先生じゃない
えーっと……佐藤先生だ。
フリーの中では割とマイルドだから嫌いではない
日向「何しに来たんだよっ」
佐藤「治療室行こう」
日向「行かない!森田先生怖い」
佐藤「あぁ、君もそのパターン?」
治療時間も迫っているのに慌てることなく悠長にイスに座り、話を始める佐藤先生に不思議と壁が1枚薄くなる感じがした
佐藤「最近は加藤先生の方が苦手って子多いけどね?」
日向「加藤先生も嫌いだけど、話聞いてくれる」
佐藤「聞いてくれるだけじゃない?笑」
ん?………たしかに
佐藤「話聞いてくれる先生が好きなら森田先生も例外じゃないよ?」
日向「……怖いから話したいとも思わない」
佐藤「どんな怖いことされたの?」
日向「………忘れちゃった」
佐藤「日向体調悪い時に森田先生の治療が続いたから、嫌な思い出に常に森田先生がいたから嫌いになっちゃっただけじゃない?」
日向「………でも言い方冷たい」
佐藤「それは加藤先生も一緒でしょ笑」
日向「………たしかに」
佐藤「加藤先生治療から離れるとフランクに話しかけてくれるし遊んでくれるから、日向壁なくなったのかもしれないね笑。
森田先生自分から話しかけてくるタイプじゃないからまだ壁あるんだろうけど、話かけると案外優しいよ?笑」
日向「何話したらいいか分からない。」
佐藤「今日はいい天気ですねーくらい軽い会話から始めてみたら?」
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