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番外編その1-2

「自分が作った料理を写真に撮られるなんて恥ずかしいな。でもありがとう。そろそろ食べないか?」  倉沢さんが恥ずかしそうに目じりを染めて下を向かれます。なんですか、その乙女っぷりは!安住さんがすかさず倉沢さんの腰を抱かれました。これはもしやのバージョンか? 私の中のカップリングでは安住さんは右だったのですがこれは左か?少し離れたところにいる女子社員CとDも目を見開いて互いに視線で合図を送ります。 「安住がつくる食事はどれも最高に旨いんだ。俺は嘘は言わない。だから皆んなにも食べてもらいたいんだ」  その言葉に安住さんの顔が輝かれます。王子の歓喜が伝わってまいりました。 「健吾の作る料理も美味いよ」 「健吾?おうちでは名前で呼んでらっしゃるのですか?」  うっかりといった感じで安住さんが口に手を当てられます。綺麗に整えられた爪に長い指先が目に移ります。 「まあね。家では気を抜きたいからさ」  倉沢さんが苦笑されました。ごめんと声に出さずに口を動かして謝る安住さん。いいよとばかりに微笑む倉沢さんの姿にトゥンクと胸が鳴ります。 「やっぱ、安住さんの唐揚げは美味いっすね〜」  早瀬くんがパクパクと料理を食べ始めてます。 「あ!お前女性陣を押し退けて先に食うんじゃないぞ」  安住さんが早瀬くんの皿を取り上げようとするとスルリとかわし次の料理に手を出していきます。 「だって冷めちゃうじゃないですか!せっかくなんだから暖かいうちに食べないと」 「ははは。それもそうだな。さあ、皆んなで食べよう」  え?倉沢さんの笑顔。うそ。めちゃ可愛い。ご自宅ではそんな風に笑われるのですね。横にいるAとBが手を合わせて拝みだした。だめよ!それはまだ早いわ! 「い、いただきまーす!」  慌ててわたしは同じように手を合わせて叫びました。それに気づいた彼女らもいただきますと小声で言います。    「美味しいっ」  ひとくち食べて思わず口に出してしまいました。 「そうだろ?安住の飯は旨いんだ。俺の生きる糧なんだよ」  誇らしげに言う倉沢さんが眩しい。それからしばらくは皆食事に夢中になりました。どれもこれも美味しくてさすがは我らが推し!と心の中で称賛を送りましたとも! 「そういえばこないだの佐々木さんの商品翻訳。よく出来ていて助かったよ」 「へ?、あ、ありがとうございます」  仕事の話を急に振られるとは思ってなくて、私動揺いたしました。 「詳細部品の丁寧な翻訳のおかげで俺は模造品を見極めることが出来たんだ」 「そうだったのか。僕からも礼を言うよ。佐々木さんが来てくれて海外との取引が以前よりスムーズになったんだ」  ねえ?と安住さんが首を傾けて倉沢さんに問いかけられます。 「ああ。職場の女神だね。今回の女性向けの商品が好評なのは皆のおかげだよ。うちの部署は優秀な女性社員に支えられているんだ」 「だからさ。そんな君らにプレゼントがある

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