「ひぃっ…！お、奥ッ──、こんなに…太いの、入ったてきら…負けちゃう…っ！そこ…挿入(はい)っちゃ、ダメなのに──っ、ヒぁアァ…、ご主人様(マスター)の先っぽでグリグリされるの、…気持ち…イイっ…！」 　細い調教器具でＳ状結腸を突かれる快感をすっかり覚えたシンジの弱い肉襞が、それよりもっとずっと熱くて長大なモノを挿入される刺激に勝てるはずもない。 　ついに、凶悪な槍のようにカリ首の張り出した亀頭が、ぐぼん！という派手な衝撃と共に体内の狭窄を完全に打ち負かして無理矢理に入り込み、そのままズブズブと最奥へと食い込んでいく。 　曲がりくねった壁をコツンと突かれ、瞬間的に、無数の稲妻が脳天を打ち据えたかのごとく、目の前が白黒に激しく点滅した。 　「…ひ…ぎッ──、いああぁ──、ア…あアぁ…！…ア──！」 　まるで、快楽神経の集まった結腸の一番奥の壁を熱い鈍器でどつどつと殴られているようだった。どうやっても守れない弱点である深い性感帯まで大きな男性器をハメ込まれ、無遠慮に押し上げられ、のけ反ってビクビクと壊れたように全身を震わせながら、射精したばかりの鈴口からビシャビシャと大量の潮を噴き出してしまう。 　初挿入で受ける結腸責めは、快楽を通り越して、狂おしいくらいにキツく全身を打ち据える。 　口許からは唾液がみっともなく溢れ、止まらない涙と共に蕩けきった顔をぐちゃぐちゃに汚していた。 　「ハッ、気持ちよすぎて言葉も出ねぇか。ついさっきまで処女だったのに、結腸までまとめて非処女にされてガチイキできるド淫乱性奴隷なんて、そうそういねえよ。…こいつはなぁ、生まれながらの被虐性癖メスイキ性奴隷(セクシズ)だ。それをこんな風に磨き上げることができる調教師が、このソドムに何人いる──？俺様だけに決まってるだろ、なぁ…！」 　興奮しきったザラキアの得意げな声が、熱嵐のような拍手喝采を掻き分けて響く。 　足の指先が、勝手にぎゅっと丸まって幾度も小刻みに虚空を蹴り続けた。 　体格相応の長大な逸物(モノ)を根元までぐっぽりと嵌め込まれ、ゆさゆさと揺らされて、ヒクつく肉壁を走る激しい痙攣が収まらない。 　今のシンジは、ザラキアという鍵にぴったりと合う、淫靡な鍵穴だった。そして、シンジをそんな存在に造り変えたザラキアは、処女を散らされたばかりなのにすっかり淫乱なメスイキ穴に仕立て上げられてしまった狭い粘膜の中をぐぷぐぷと派手な音を立てて突き上げ、両腕で抱え上げたシンジの膝を更に大きく開いて、ぬるつく怒張が長いストロークでジュプジュプと肉穴に出入りしている様子を、観客の視線に触れるよう余さず見せつける。 　「このエロ穴がヤらしくヒクついてんの、見えるか？さっき処女を破ってやったばっかりなのに、出し挿れで奥を突く度に甘イキし続けてんだ。──っは、そら、シンジ。意識ブッ飛ばす前に、処女喪失の感想を聞かせてやれ…！人間だけの世界で生きてきた女も知らないお前が、初めて叩き込まれた男の味はどうだ…？」 　「イ…ぐ、ぅっ、──は、はじめて…挿入ッ…セックス…されて、…ご主人様(マスター)に、処女…っ、破られて──嬉し…ぃ、ッ…です…！…ひ、ぁ、──お尻…奥まで、熱いのでずぽずぽされて…ぐちゃぐちゃに蕩けそう…──っ…！や…ぁ──、初めての…セックス、皆に見られて…恥ずかしいのに、…き、気持ち──、よすぎて、もう…おかし…イ…ぃッ──！」 　何を口走っているか、もうわからなかった。 　せり出したカリ首が、前立腺を容赦なく押し潰し、結腸の入口をぐぽぐぽと掻き分けながら出入りする。ずっと待ち焦がれていたザラキアとの本当のセックスは、想像の何倍もキツくて、激しくて、熱くて、気が狂いそうなほどの強烈な快感と幸福感で頭の中がぐずぐずになっていった。 　もう、腹の奥までズップリ犯すこの熱い快楽なしでは生きていけない。依存性の高い麻薬のような初めての挿入セックスで何度もドライオーガズムを迎え、その度に背筋が弓形(ゆみなり)に反り返って、意思とは関係なく身体がビクンビクンと激しく暴れてしまう。 　汗に塗れてイキ狂うシンジの乱れた髪に、チュッと軽いくちづけが落ちてきた。上手く出来た、と褒められているようだった。