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8日目-饗宴(サバト)-:狂乱の果てに

 「…そうそう、コイツは、乳首もきっちり仕込んである。──おい。」  ザラキアに短く命令された意思のない労働奴隷(レイバー)が二人、即座に近寄って腕を伸ばし、胸の上でプツリと勃ち上がったシンジの両方の乳首を摘まみ上げて絶妙な力でクリクリと揉み込んでくる。今や完全に性器となった尻の穴を奥まで激しく突き上げられながらの乳首刺激は、身体を突き抜ける快感の暴力でしかない。  シンジの目の前で、無数の絶頂の花火が激しく弾けた。絶叫と共に、鈴口から二度目の潮がぶしゃぶしゃと迸ってしまうのを止めることはできなかった。  身体をのけ反らせながら絶叫する。  「イ…ぎぃッ、──いま乳首だめ、だめッ…!乳首ッ、…強過ぎて、ぃい──、イくうぅ──ッ…!」  「見ろ、小さい身体に、大きなモノを根元までハメられて、あんなに美味そうな顔をして…。臍の下まで挿入(はい)ってるんじゃないか…?」  「乳首イキ、しかも潮吹きまでできるのに、ついさっきまで完全に処女だったとは──。信じられない調教の腕前だ…。」  「堕落と退廃、そして淫蕩…いや、実に素晴らしい。あの血統の淫乱性奴隷(セクシズ)なら、いくら金貨を払っても手に入れたい──!」  熱狂の中から聞こえる魔族たちの興奮しきった賞賛の声も、今はシンジの耳を素通りしていくばかりだった。強過ぎる二点責めにもやや慣れた頃、それを見越したかのようにザラキアがまた命令の声を発する。  「そして、尿道もこの通り、バッチリメス穴に仕上げてやった。──こいつはもうオス奴隷なんかじゃねえ。完璧なメス穴奴隷だ。何せ、犯されて感じない場所なんか、どこにもないんだからなぁ…!」  労働奴隷の一人が、搾精蟲の亜種のような赤黒い軟体生物を容器から取り出し、だらしなく口をひくつかせるシンジの牡の器官の上にぽとりと乗せてきた。  全身を粘膜に包まれた蟲は、完全に勃起したモノに取り付くや否や、即座に細長い舌のような触手を伸ばして、ぱっくりと大きく開いた鈴口の中にずるんっ!っと押し入ってくる。ガチガチに勃起した牡茎の内側を深くまで犯される禁断の快楽は、一度覚えたら二度と忘れることはできない。  「いアァ──ッ、…そこぉ──!お、奥まで…入って、…こちゅこちゅされるの…気持ちよすぎ…て、キツイ──ぃっ!…い…ぐうッ、精液…出るとこ、も…、むり…熱すぎて──、溶けるぅ…ッ──!」  尿道責めに特化した細長い触手が、にゅぷにゅぷと卑猥な動きで狭い管の内側を擦り、前立腺というスポットを余さず押し込んできた。それだけでも辛すぎるほど辛いのに、両腕の力で軽々と持ち上げたシンジの身体を引き下ろし、それと同じタイミングで下から腰を突き上げながら、ぐちゅ、ずぶ、ばちゅっ!と派手に粘つく音を立ててザラキアは繰り返しシンジを貫いてくる。  奥深くまで潜り込んだ触手に射精を()き止められたまま、最奥の壁を繰り返しガツガツ突かれ、幾度空イキしたか解らない。もうイけない、無理、と言葉にならない声で繰り返しても、処女だった穴を限界以上にみっちりと押し拡げた肉槍の勢いは止まらない。  頭の中を直接掻き混ぜられるようなキツ過ぎる性感に震え身悶(みもだ)え、絶頂の甘い悲鳴を響かせて鳴き叫ぶシンジの耳許で、ザラキアが息を弾ませながら楽しげに囁く。  「見ろ、シンジ──!お前が気持ちよくイキ狂ったお陰で、誰も彼もその気になっちまった…。イイね、サイコーだ!やっぱさぁ…十年に一度の饗宴(サバト)はこうじゃなけりゃ、なぁ──!」  気を抜けば飛びそうな意識をふっと現実に戻すと、大広間にはただならぬ淫靡な熱気と卑猥な昂揚感が満ち溢れている。十年に一度のショーを食い入るように見つめていた魔族たちは、ついに我慢ができなくなったのだろう。次々に、自分が引き連れていた性奴隷(セクシズ)たちを引き据えて、よく躾けられた肉洞の中に、興奮して猛り切った男根をぐぽぐぽと激しく出し挿れして欲望を散らしていた。  あちらこちらで響き渡る、淫らな性交の水音と、ばつばつと肌が触れ合う激しい音。そして、魔族の快楽を受け止めて奉仕する美しい性奴隷たちの喘ぎに、感極まった嬌声と悲鳴。  「──あぁ、ぁん…!…ご主人様(マスター)ぁ──、激しすぎて…後ろの穴、壊れちゃいますっ…!」  「いく──いくっ!…やぁ…、──もう──イキました…から、許してください…っ…!」  「ふ…ぁ、ご主人様(マスター)の精液──いっぱい…飲ませて…!」  四つん這いにされ、押し倒され、あるいは挟み撃ちで口と肉穴を全て塞がれて、快楽道具として『使われる』人間たちがいた。  めいめいの肉体を使って主人を満足させる性奴隷たちに混ざって、魔種同士で激しく唇を貪り合いながら、淫らな行為に興じている者すらいるほどだ。  これが、魔族の饗宴(サバト)。退廃と享楽を愛でる堕ちた都・神に罰せられた街ソドムの、倒錯した祭りの最後にふさわしい光景だった。

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