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堕落の都SODOM:性奴隷(セクシズ)それぞれの幸せ

 もはやまともな言葉を発せなくなり、だらしのない嬌声ばかりを絞り続けるディミトリスの奥を、トカゲ男は大きなストロークで激しく貫き続けた。  「…よし、そろそろ終わりだ…。イクぜぇッ──!九十二、九十三…っ!」  「イ…ぎぃッ──!…メス穴壊れるッ…!は、激し…過ぎぃ…ッ──!ひああぁあア…っ!」  「九十九!百!──出すぞっ!」  目を見開き、釣り上げられた魚のようにビクビクと跳ねるディミトリスの身体の奥に、一際大きい動きでどちゅっと剛直の先をぶつけ、処刑人のリザードマンは気持ちよさそうに目を細めて息を吐いた。  ぐったりと力を失くした青年の後ろの穴からずるんっとグロテスクな牡を引き抜けば、赤く熟れて口を開いたままひくんひくんと痙攣する縁から、大量の精液がごぼりと溢れ出してくる。  「──ふぅ、ラストスパートで、百回を少し過ぎちまった。ま、いいよな。コイツはすっかりメスイキ奴隷になったし。」  「ああ、細かいことはどうでもいいさ。後は、私好みに開発するだけだ。──さあ、皆の衆。今日の公開肉穴処刑は終わりだ!見事な処刑を披露した処刑人に、拍手と礼を送ってやってくれ…!」  ぐったりと気絶するディミトリスの身体を、労働奴隷(レイバー)たちがギロチン拘束から解放して処刑台の上から運び出していく。処刑台を取り囲んでいた聴衆の何人かが、処刑人のリザードマンに向けて金貨や銀貨を投げ込んでいるのが見えた。  「…これが、ソドムの処刑──なんですか…?」  固唾を飲んで処刑の様子を見守るしかなかったシンジは、恐る恐るザラキアに問い掛ける。    「そうだ。言うことを聞かない人間は、心から素直になるまで処刑してやらないとな…。逆に、あの種牡奴隷がメスになっていなかったら、性奴隷(セクシズ)としては使えねぇってことだ。後の用途はせいぜい労働奴隷(レイバー)か食用供血奴隷か…だから、きっちりメスになれて良かっただろ。」  そういうものか、と複雑な胸中で悩むシンジ。ふと、ザラキアが面白そうにヒュゥッと口笛を鳴らしてシンジの下腹を指差した。    「ん?おい、シンジ。…お前、アレを見てるだけでもう我慢ができなくなったのか?」  「えっ──!」    なんて残酷でむごたらしい見せ物なんだろう、と思っていたが、気が付けば、薄い腰布の下でシンジの牡の部分がむくりと頭を(もた)げているのが丸分かりだった。  途端に、頬にさぁっと血が昇るのが解った。拘束されてバックで犯され続ける他の性奴隷(セクシズ)の姿を見て、自分自身が興奮していたなんて全く気が付かなかったというのに。  全身真っ赤になってまごまごとうろたえるシンジを抱き締め、ザラキアはシンジの頬に、額に、髪に、大きな音を立ててキスを落としてきた。擽ったさに震えるシンジの耳許で、彼は唇をペロリと舐めながらそっと囁く。  「…んじゃ、屋敷に戻ったら、お前のエロ穴は俺が処刑してやる。百叩きじゃ済まないくらい、ねっとり、じっくりとな──。」  「んんんんッ──!」  嬉しさと恥ずかしさで、頭がどうにかなりそうだった。ディミトリスではなく自分があの処刑台に繋がれ、後ろからザラキアにばちゅばちゅと激しく突かれていると想像するだけで、下腹が疼いて堪らない。  そんなシンジを眺め、ザラキアは心の底から満足そうに言う。  「やっぱり、お前は最高のドマゾエロ穴性奴隷(セクシズ)だ…。俺様好みに処刑してやるから、な?」  「はい…。」    それから二週間ばかり経った日。  ザラキアと共に辻馬車で街を走っていると、一台の豪華な馬車とすれ違う。その窓を何気なく覗き、シンジは驚きに見開いた眼をぱちぱちと瞬きさせた。  馬車には、あのディミトリスと、その主人である黒い羽根を持った魔族の男が乗っていた。主人の片翼に大事そうに包まれ、両眼をうっとりとさせながら身を寄せ、髪を撫でられて愛玩される姿は、どう見ても幸せそのものであるように感じられる。    『ザラキア様の言うように、アレはアレで結果的には良かった…っていうことなんだろうなぁ…。』  そんなことを考えながらすれ違う馬車を見送り、ザラキアの身体にぴったりと自分の身体を密着させたのだった。

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