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第21話(湊翔と蒼※)
「な、なあ、もう...ンッ...」
蒼が何か言おうとすると直ぐにキスで塞がれる。
「ンッ...待て、待てって! 」
力いっぱい湊翔を押し戻す。
「ちょっとは俺の話を聞けって! 」
ハァハァしながら何とか離すのに成功した。
湊翔は少し不満そうな顔をしている。
「なんですか? 」
「お前、なんでこんなにキスが上手いんだ? 」
「はっ? 」
止めろよ、と言われると思っていた湊翔は想像と違う言葉に素っ頓狂な声が出た。
「はっ? じゃねーよ! 前に付き合った事ないって言ってたよな? 」
「はい」
「でも、こんなにキスが上手いなら、付き合ってなくてもそうゆう事やってきたって事だろ? そんな不真面目な奴は俺は嫌いだ!! 」
蒼は言い放つと湊翔を見る。ポカンとした顔をしている。
(なんでコイツはキョトンとしてるんだ?)
自分の言った言葉が理解出来ないのか?と不安になった。
その時、湊翔が笑いだした。いかにもおかしいように笑う。
笑顔はよく見たが、こんなにケラケラと笑うのは初めて見た。
「な、何がおかしんだよ! 」
真剣に聞いているのに笑われて気分が悪い蒼はムスッとした。
「いや、すいません。余りにも可笑しい事言うので...」
「だから何が可笑しんだよ? 」
湊翔は不貞腐れた蒼の腰に両手を回し、グッと自分の方へ引き寄せて優しい顔を見せた。
「先輩。何回も言いますが、俺が今まで好きになったのは先輩だけですよ? なので、誰とも付き合った事ないですし、自分からキスもした事ないですよ。こないだが初めてです」
「自分から? 」
湊翔の言葉のチョイスに疑問の声をあげる。
「はい、不意打ちなどでされた事は多々ありますが、自分からしたいと思ったのは先輩が初めてですよ」
昔からモテてきた湊翔は、急に抱きついてキスをされる事が多々あった。
その先に行く事はないがゼロではない事実をちゃんと蒼に伝えた。
「そうなのか? じゃあなんであんなに上手いんだ? 」
「それは、分かりませんよ。俺は先輩しか知らないので...。先輩がそう思うって事は、先輩は誰かと比べてるんですよね? 」
少し拗ねたように言ってきた。
「ち、違うよ! 俺だって濃厚なんてやった事ねーよ! ただ、気持ちいいから...あっ! 」
思わず言ってしまい口を閉じる。
(俺はバカか! こんなん聞いたら平が調子に...)
案の定、一気に顔つきがニヤニヤしだした。
「へー、先輩は俺とのキスが気持ちいいんですね? ならもっとしないと」
「ち、ちが、そんな意味では...ンッ...」
途中で口を塞がれてしまう。
「た、平...」
さっきよりも濃厚なキスで収まってきていた下半身が反応をしだす。
「ンッ...ま、待って...アッ...」
スルリと湊翔の手が蒼の服の中に滑り込む。首筋にキスをされながら服の中をまさぐられる。
「ヤッ...ンッ...」
蒼は力が入らず抵抗出来ない。むしろしたいのかも分からない。湊翔の手は気持ちよく不快な要素が全くない。
湊翔が蒼の乳首を捉えた。
「アッ! 」
弾かれたように体が仰け反る。キスをされながら指で乳首を転がしてくる。
その行為に恥ずかしさと気持ち良さで湊翔に抱きつき肩に顔を埋める。
「ンッ...アッ...ンッ...えっ? 」
突如、湊翔が立ち上がった。
「ちょ、平? 」
びっくりして声を出したが湊翔は無言のままベッドへ蒼を運ぶ。
ベッドに優しく蒼を寝かせると、そのまま覆い被さる形で蒼にキスをする。
再び舌を絡める濃厚なキスをされた。
片手は蒼の服を捲りあげ再度乳首を触り出す。
「アッ...ンッ...ヤッ...ンッ...」
ふわふわのベッドでキスをされ、乳首を触られている。蒼の体は力がどんどん抜けていく。
何も考えられない。目の前の気持ちよさに頭がボーッとしてくる。
湊翔は首筋、鎖骨とキスをしながら下がっていく。
「ンッ...アッ...」
湊翔が乳首を舐め始めた。指で触られてるよりも直に快感が込み上げてくる。
「アッ...アッ...ンッ...ヤッ...フッ...」
声を出したくないのに出てしまう。口を自分の手で塞ぎ何とか出さないように我慢する。
「先輩、声聞かせて...」
「ヤッ...ンッ...」
手をどかされ湊翔の手と絡まされる。湊翔の愛撫に下半身がジンジンしてきた。半立ちどころか完全に立っている。蒼は湊翔に気づかれなくなく体をずらそうと試みるが逃げられない。
「先輩、可愛い...」
ムカつく事を言われ思わず睨む。
「その顔も可愛い...」
と、キスをしながら蒼の下半身を触ってきた。
「ちょ、た、平! 止めろ…アッ...」
ズボンの上からでも分かるくらい硬くなって いる自分のを触られ顔が真っ赤になる。
ズボンを脱がしトランクスの上から触りだした。先が濡れてトランクスが湿っているのがわかる。
「可愛い...先輩、いいですか? 」
質問され、これ以上ないくらいに顔が真っ赤になる。
いいですか? って何が? ダメに決まってるだろ? と頭では分かっていても、ズキズキしている自分の物は触って欲しくて先から汁が溢れてくる。
「そ、そんなん、聞くなよ...」
弱々しく言い顔を横に背ける。湊翔はクスッと笑って蒼の頬にキスをする。
そのままキスをしながら、トランクスの中に手を入れ蒼のを直に触わり上下に動かしだした。
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