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★第38話 リョウスケの視点
ハルマからようやく連絡が来たので、ハルマを教室に迎えに行った。
無言で道を歩く。
気まずい……。
でも路上で話せることは一つもない。
早くハルマの家に着きたい。
部屋に着いて、とりあえず座る。
「……その……ごめん。色々と、全部、俺が悪いんだ……。これから気をつけるから……また前みたいに戻りたいんだ。」
タツオミはちょっと置いといて、もう、浮ついた気持ちで女の子は見ないことにした。
遠目からおっぱいを見るだけにする。
「うん……。わかった。俺も、なかなか連絡しなくてごめん……。」
意外と、すんなり和解できそうだ。
「ハルマ……。」
ハルマを抱き寄せる。
良かった、拒絶されなくて。
仲直りできそうだ。
「……カシワギ先輩とのキス……どうだった?」
「え……。」
俺は隠し事が下手だから、見ちゃったことを言っておこう。
そうすれば、ハルマも簡単にはカシワギ先輩に流れないだろう。
「見ちゃったんだ……。印刷室で……。」
「ごめん……。リョウスケと離れてる間に、ボランティアを一緒にしたら、仲良くなっちゃって……。」
カシワギ先輩のボランティアかぁ。
似合ってるな……。
俺が女の子なら好きになってる。
女の子ならカシワギ先輩に抱かれたいよ。
「……気持ち良かった?」
カシワギ先輩のテクニックはいかほどなんだろう。
「……それほどじゃなかったよ。」
そんな……
もし俺がそう評価されたらショックだな。
「……カシワギ先輩のキスなら、優しそうだけど……。」
「うん。それは、そうだね……。」
だよね。
きっとハルマは刺激的なのが好きで、物足りなかったんだ。
意外と、ハルマはMだから。
「まだ、キスしかしてないの?」
「そうだよ……。」
「本当に?」
「本当だよ。」
昨日、俺の妄想の中では最後までいきましたけど……。
こんな修羅場なのにNTRで抜いている俺、って異常なのかな?
「浮気だよ……。怒るよね?」
「え……いや。俺が悪いんだから、いいよ。でも、何したかは、ちゃんと、聞きたいかな。その……キスって、軽くしかしてないの?もう舌も……入れられたの?」
「うん……ディープキスは……した。」
まあ、俺の妄想内でもそれくらいはしますよ。
ハルマを友達だと思っているうちはなんでもないんだけど、ヤレる!と思って見ると、その唇はね、魔性だよ。
思わずハルマの唇に触れた。
「ハルマは……カシワギ先輩に舌を入れられて、どう返したの?」
今後の妄想のために聞いておきたい。
ハルマの口が僅かに開いて、俺の指が軽く咥えられる。
なんか……エロい……。
そのまま人差し指と中指を口の中に入れた。
「んふっ!」
ハルマが声を出したので、一気に興奮してきた。
ハルマがとろけ顔になってきた。
指を出し入れすると、唾液が掻き混ぜられて、じゅぷじゅぷと音が鳴る。
なんで指を咥えさせただけでこんな征服感が出るのだろう。
「……いつもなら、ハルマも俺の舌を舐めてくれるじゃん。カシワギ先輩にもそうしたの?」
「ひてない……。」
いつも難しい数学の解放をスラスラ話せるハルマが、うまく話せなくなっていて可愛い。
「……他には、何もされなかったの?」
「………………。」
ハルマは俺の手をとり、自分の股間に触れさせた。
「触らせたんだね。」
マジか。
カシワギ先輩、ここまでしてキスだけで終わるなんて、どんな精神だ。
ハルマのそれをなぞる。
ハルマの体がビクついて、唾液を飲みこむ音が響く。
ハルマのズボンのチャックを下ろし、手を入れる。
温かくて、ちょっと湿っている。
俺は口から指をぬいて、ハルマを抱き寄せ、強くしごき始めた。
「ふぁっ!」
可愛い……。
「……ハルマ……俺としたい?」
「あっ!うん……っ。」
「したいなら、したいって、ハッキリ言って。」
「あっ!し、したい。リョウスケと、したいよ。」
「すごくしたい?」
「ん……っ!すごく、したい…!」
涙目になっちゃって……可愛いなぁ。
準備万端の自分のを出した。
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