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*身も心も合わせて 5

 見つめ合い必死で良いよと伝える。ゆるゆると焦らずに収められていく。痛みは少なく怜央のペニスを無意識に包み込んでいた。漸く形がくっきり分かるくらい一つになった。 「っん、郁美、凄いね。吸い付いて離さない。気持ちいいよ」  余裕なさげな吐息混じりの声で名前を呼ばれ、自然とペニスを締め付ける。 「はぁ、う、ん、ぁ、怜央…」 「っ、郁美。全部入ったよ。痛くない?」  首を縦に降って怜央を見つめるが、涙が出ているせいか視界が歪んでいる。  腕を取られて恋人繋ぎにされ、一つになったまま伸び上がった怜央にキスされた。 「ん、怜央っ、はぁ、ふっあ、ん」 「少しこのまま馴染むまでこうしていようか」  優しく微笑む怜央につられて微笑み返し、首に擦り寄るとαのフェロモンを感じた。甘くて良い香りに包まれて幸せだ。  しばらく動かないまま、繋がった余韻に浸っていた。 「郁美。そろそろ動いてもいいかな」 「……怜央、っん、動いて…」  強請るように腰を動かすと怜央が片目を瞑り耐えているような表情をした。  我慢してくれていたようで、ゆっくり抽挿が始められる。  ゆっくり抜き差しされると大きく硬いペニスの輪郭がダイレクトに伝わって、密に擦られる感触が気持ちいい。  中がじわじわと満たされているみたいで嬉しかった。   「んん、やぁ、それ……ダメ……」  手で胸を押して拒否しようとするけど力が入らず、手を取られて再び恋人繋ぎをされてしまう。  スローペースで抽挿されては、感じすぎておかしくなりそうだ。 「っあ、ん、や、あ、ん……れ、怜央」  脈打つペニスが名前を呼ぶと更に大きく中で膨れ上がる。密度が増してより、はっきりと輪郭が分かる。  ゆっくり動かれるのは狂おしいくらい気持ちよくて、むしろ苦しく感じるくらい。早く動いてくれた方が幾らかマシだと思う。 「怜央、も、っ、早く動いて……」 「いいの?辛くない?」 「ゆっくり…ん、辛い」  その言葉を合図に怜央の動きが早くなり、穿つように掻き回される。 「っあ!ん、激し、あぁ…んぅ、ふ、あっん」  αのフェロモンを振り撒き、舌なめずりをして見下ろされ、髪をかきあげる姿は艶やかで目が離せない。  パン、パンッ、バチュン、グチュと激しく打ち込まれ、肌と肌がぶつかり合う音が耳を犯す。  獣の様に突き入れてくる怜央からは、一切の余裕を感じなかった。 「あぁ…う、っん、ひぁ…んん」  ゆっくり優しく動かれた時は、蕩けそうになるほど気持ち良った。でも今は本能のままに抱かれて苦しいくらいに気持ちがいい。  

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