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*身も心も合わせて 6

「そろそろイくよ。郁美……」  激しく突き上げる怜央の切羽詰まった声や表情だけで、絶頂へと追い上げられる。  最も感じる前立腺を擦られては、我慢ならなくて遂には達した。 「んん、ああぁ!ん、イく――あああっ!!」 「っん、はぁ……ん、くッ、郁美……」  白濁を飛ばして何度目か分からない絶頂を迎えた。無意識に後孔をキツく締め付けてしまい、切羽詰まった声を上げた怜央が中で弾けたのが分かった。  長い射精を終えたペニスは硬度を保ったまま出ていった。少し名残惜しい。 「っふ、はぁ、はぁ……怜央」 「郁美。ごめんね」 「何で謝んですか?」 「激しく抱くつもりはなかったのに」  怜央は罰が悪そうに眉を顰め抱き寄せると、顔にキスをたくさん落とした。ごめんねと謝罪の意味が含まれているキスを受けて胸が締め付けられる。 「ゆっくり動いてくれたのも良かったけど……激しいのも良かったよ。怜央だから怖くないし、本気で求めてくれてるんだって感じられたから」 「本当に嫌じゃない?怖くない?αの本能がダダ漏れだった。抑え込む訓練をしてきたのにあんまり役に立たなかったなぁ」 「嫌なら自分から強請ったりしません。それに余裕のない怜央の姿が見られて嬉しかった。でも……」  怜央とのセックスは満足だったけど、彼はどうだろうか。後孔から出て行った時、まだ硬度を保ったままだった。  本当はまだしたかったのに、これ以上僕に負担をかけたくないと思ったのかもしれない。そうなのだとしたら嫌だった。 「まだ満足できてないですよね」  体を絡め合い横になったままで、そっと股の間に手を持っていって探った。目的の勃起したペニスを見つけて手で握る。 「ッ…郁美。だめだよ。こんなことしなくていい」 「してもらってばっかりはイヤです」  両手で優しく包み込むと手を上下に動かす。ビクリと手の中で震え、先走りが溢れ出した。手で塗り広げるように擦っていく。 「う…郁美…はぁ、っん…」 「気持ちいい?」 「ん、最高…すぐ出そうだよ」  何度も手の中で震えていて、もっと感じさせたくて手を早めた。

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