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*身も心も合わせて 7

「でも郁美に無理させたくないのは本音だよ」 「それだけじゃないでしょう。まだ物足りないですよね」 「それはそうだけど……郁美の中に入るのは体が心配で」 「だったら入れる以外で気持ち良くなりましょう」  掛け布団を剥ぎ取り、怜央のペニスを初めて直に見た。大きく血管の浮き出たそれが入っていたのかと思うと今更ながら恥ずかしい。  中にいた時の形や熱は分かっていたけど、改めて目で見ると綺麗ですらっとしていた。  雄の匂いを漂わせるソレを優しく上下に手を動かして刺激していく。  いつも優しく穏やかな彼だけど、やはりきちんと男なのだと身を持って体験することとなった。 「っ、郁美。無理してない?」 「してるのは怜央でしょう。こんなに硬くなってはち切れそうだよ」  両手で包み込んだペニスの先端に涎を垂らす。滑りを助けるための涎を塗り広げる様に指を擦り付けた。優しく上下に手を動かすと、手の中でビクビクと震えている。  更に怜央の匂いが増して、雄のフェロモンに包み込まれた。正気をかろうじて保つので精一杯。 「ん…郁美。っん、僕にもさせて」  怜央の匂いだけで感じて勃ってしまったペニスを握られて、ゆっくり上下されるだけでイきそうになった。  恥ずかしくても、先に控える絶頂へ向けて期待はどうしたって膨らんでしまう。 「んぁ、触ちゃ……ダメ……イっ、あぁ、っん……」 「良いよ。イって……」  激しく扱かれて怜央を満足させることも忘れるほど感じてしまった。甘くて蕩けた声で喘ぎ、手の中に何度も精を吐き出す。  もう絶頂を迎えて回数なんて覚えていない。 「ひ、もう、怜央……イきたくない」  普段、ここまで達することがないせいか、既に僕のペニスは射精をしすぎておかしくなっている。気持ち良くて、怖いなんて感覚は初めてだった。 「我慢しないでよ。ヒート中は抑えられない精衝動が起こるでしょう」  静止の声も虚しく繰り返されるペニスへの前戯に身悶え、腰を仰け反らせ顎を挙上させ快楽を全身で受け止めた。 「怜央、も…やめて、ひああぁ、うっん」  射精のし過ぎで達しても精液が出なくなってしまった。強烈すぎる快楽は苦痛にすら感じ、イヤイヤと首を振って止めてと懇願を続けた。 「可愛い、空イキしてるね。出し過ぎて出なくなっちゃったかな」 「っう、ン…あぁあ……やめっ、っああん」  もう既に精液を生成するのと射精が間に合わずに果てるを繰り返している。怜央を感じさせたいなんていう気持ちはとうに無くなってしまった。  今はもう強すぎる絶頂に耐え、終わることしか考えられなかった。  激しくペニスへの刺激を繰り返され、遂に体力の限界で意識がぼんやりとしてきた。  怜央が何か話しているが、聞きとることも返事も出来ずに睡魔の大波に攫われるように意識を手放した。        

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