跨った体勢のままで、怜央にお尻を向けて胸の方へ移動した。 　腰を掴まれたまま振り返り、いやらしくお強請りしてみせた。お尻を自分で押し開き、秘部を見せつけた。 「怜央と早く一つになりたい……入れて下さい」 「そんな強請り方どこで覚えてきたの？エッチだなぁ」 「卑しくてごめんなさい。でも我慢できなくて」 「僕も我慢できないよ。だからここをちゃんと解させてね」 　後孔を濡れた柔らかく熱い舌で舐められた。 「ひぁ！ダメ、そこ舐めないで……」 「ローション忘れてきたから、これで我慢して」 　普段晒すことのない場所を怜央の舌で舐め続けられてとても恥ずかしい。やめてほしいのに気持ちよくなっている自分が怖かった。 　徐々に緩み始めたソコを押し開く様に舌が中へ侵入してくる。 「ふ、あぁ！ん…イヤ、ぁあ、ん」 　ピチャピチャといやらしい音が耳を犯して、沸き立つ快楽に身体が震えた。 　悶えていると怜央のペニスが目に留まった。先程達したのに萎えず、天を向いて主張している。ソレにそっとキスを落とす。 「っあ、怜央…怜央」 　後孔への刺激と怜央の大きく血管の浮き出たものを見ているだけで、僕の勃起した小さなペニスが蜜を垂らす。 　熱に浮かされて、名前を呼びながら灼熱の塊を口の中へと導いた。 　先端なんとか口内に入れられたが、奥までは難しい。 　万羽に無理やり喉奥まで貫き入れられて、苦しい思いをしたことを思い出し少し涙が溢れた。 「ぅく、んん、んぐ、ッう」 「郁美。無理しなくていいよ。充分気持ちよかったから、今からはこっちに集中しようか」 　優しい言葉に含んでいた灼熱を口から出した。解された後孔に怜央の指が入ってくる。 「はぁ、う、ん…ごめんなさい」 　怜央を普段感じている様に気持ちよくしたかったのに、結局僕にはできなかった。溢れ出した涙が止まらない。 　中を押し開かれていく感覚を味わいながら、溢れる涙を手で拭う。 「郁美。好きだよ。愛してる。だから申し訳ないなんて思わなくていいんだよ。気持ち良くしてくれてありがとう」 　怜央の優しい言葉に油断していると指が根本まで挿入されて、最も感じる所をクイっと押されてしまった。 「ひゃあ、アァ！…あぁ、ん、怜央、そこダメ…」 「ここで沢山感じて可愛い姿を見せて」 　執拗に弱点を突かれ、擦られて言葉にならない喘ぎ声を上げることしか出来なかった。的確にイイ所を刺激されては我慢できずに、達してしまった。 「ア、ぁあ、ぅ…や、だめ、イッ、ちゃう、アァーー！」 　目の前がチカチカして、沸き立つ激しい快感に精液を迸らせてた。 　怜央の腹部に白濁が飛び散っている様をぼんやりと眺めながら、体が脱力した。自分で支える力もない。 「大丈夫？休憩しようか？」 「続けて…せっかくここまでお互い昂ってるのに、休憩したら熱が冷めてしまう」 　気遣う言葉は嬉しかったけど、休憩を挟んでしまったら、現実に引き戻されて萎えられてしまう気がして怖かった。 　体の力が抜けて自分では支えられないけど、やめたくない。 「わかった。じゃあ体勢を変えようか。よいしょっと」 　今度は僕が押し倒されるような体勢で怜央を見上げた。迫ってくる唇を受け入れて、そっと目を閉じた。