41 / 47

*スイートな夜 6

「そろそろ良い?僕の入れても良いかな」 「怜央のペニスを下さい…あなたがほしい」  あれからどのくらい後孔を刺激されたか、わからないくらい何度もイってしまった。全身で愛されるセックスに溺れていったのだ。 「じゃあいくよ。痛かったら必ず言ってね。無理させたくないから」  こくりと頷き怜央の首に腕を回した。後孔に熱いものが押し当てられた。じわじわと指とは比べ物にならないくらいの質量で押し開かれていく。  十分に解されたソコは一切痛みを感じなかった。征服されていく感覚を味わいながら、息を荒げて喘ぎ続けた。 「あ、ん、ふ…れ、怜央……ヤ、ん、はぁあ」 「全部入ったけど痛くない?大丈夫?」 「気持ちい……ん、おっきくて、っ、くるしいけど、だいじょぶ」  嬉しそうに微笑み少しだけ眉を顰めた怜央は、よく出来ましたと言わんばかりに頭を撫でてくれた。  優しく抱きしめられ愛おしそうに見つめる視線に胸がキュンとなった。 「しばらくこのままで、余韻に浸らせてね」 「怜央。あなたと、一つになれた。ふぅ、ん、嬉しい……」  体に擦り寄って幸せな時間を堪能する。これだけ満たされるセックスは初めてのこと。怜央の優しさに触れて嬉しい。 「そんな風に煽ったらダメだよ。僕のタガが外れたら、一晩中腰が砕けるくらい抱き潰してしまうよ」 「いつものあなたからは想像できないけど、怜央にならされてもいいです」 「郁美はどこまでも可愛くなるね。そんな君をもっと感じさせたいから動いていいかな」  目を細めて微笑む怜央の言葉に頷くと、挿入されていたペニスがゆっくりと抽挿を始めた。 「っあ、ぅ、ん…怜央、あぁん」  内壁をゆっくりと擦られる感覚に確かな快楽が生まれて、恥ずかしげもなく喘いで腰をくねらせた。  見つめ合いながら感じる表情を晒す瞬間は恥ずかしいけれど、前髪をかき上げて優しく動く怜央の姿が卑猥だった。  普段見ることのない欲情した表情は、僕を煽るのには充分だった。 「怜央……あぁ、ん、あっ、あ」 「郁美……ッん、ふ、ふっ、ふ、ぅ」  やがて抽挿が早くなり的確にイイ所を刺激されると、腰が浮いて逃げを打つ。  逃さないと言わんばかりに腰を抱かれて引き戻されてしまった。 「郁美。逃げないで……酷くしないから」  そう言って激しさを増す抽挿を象徴するようにぶつかる肌の音が早まっていく。パンパン、パチュン、バチュといやらしい音に耳を犯されて緩くイってしまう。 「ッあ、んん、怜央……はぁあ、っンーー!」  白濁が自分のお腹を濡らして、息も整わないまま続けられる律動は強烈すぎる快楽を生む。 「ハァ……ん、ダメ、まだ……イったとこ……あぁ、ん」 「っ、ん、ごめん、我慢できない。郁美の中、ッ、気持ちいい……」  そんな風に言われては止めてなんて言えない。僕だけじゃなく、怜央も感じているんだと思うと体の内側から快楽が溢れてしまう。  もっと感じたい、感じさせたい思いから自然と内壁にあるものを締め付けた。 「っふ、郁美……く、そんなに、締め付けないでッ、イきそう……ふ、んん」 「れ、怜央、怜央……僕も、ン、あぁ、イっちゃう」  名前を何度も呼び激しさを増す動きに耐え、高みへと昇り詰めていく。  やがて中にいる怜央のペニスが脈打ち大きさが増した。互いに限界が近いことを感じ取り、首にしがみついた。

ともだちにシェアしよう!