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8.夜のお勉強①

カイの健やかな寝息を背に、誉はスマフォを見ている。 メッセージアプリに未読の知らせが50件も溜まっていたので確認すると、案の定大半がカイの母親からだった。 そんなに息子のことが気になるのだろうか。 ちなみに、不在着信も10件残っていたので、誉はかなりげんなりとした。 スマフォをミュートにしておいて良かったと心から思う。 『櫂くんは先程休みました。 夕食もよく食べて、体調も問題ないですよ』 メッセージを送るとすぐに既読がついた。 すぐに返事が返ってくるかと思いきや、着信が入ったので誉は眉を寄せた。 だが、通話で一気に終わらせた方がまだ楽そうだ。 誉は通話ボタンを押しながらベランダに出る。 『もう、どうして出ないのよ!』 「あはは、気が付かなくて」 『ほんと貴方はいつもそうね!』 「そんなに怒らないでくださいよ、せっかくの美人が台無しですよ」 『見てもいないのによく言うわ』 「紗子さんの美しさは僕が一番わかっていると思っているのですが、自惚ですか」 『あら、誉、上手なんだから。 まぁ許してあげるわ』 ちょろいなと思いながら適当に相槌を打つ。 昨年如月邸に世話になった誉は、割と早い段階でこのカイの母親、紗子に声をかけられた。 話を聞くと、ともかく彼女は若い男が好きな様だ。 夫が不在がちで大きく年が離れていることも要因の一つだろう。 誉とは夫よりも先に出会いたかったと彼女は睦言を言う。 当然願い下げだが、それでも彼女は大病院の院長夫人。 例え息子の親友に色目を使うやばい女だったとしても、医者を目指す誉にとって、彼女に気に入られていることによるメリットはかなり高い。 すっかりご機嫌を直した彼女は、誉に次の"お食事"の打診をしてきた。 目的は息子の様子ではなく自分の男遊びの予定かと呆れながらも空いてる日を教えると、すぐに話がまとまった。 「はあ、無駄に疲れたな」 やっと何の生産性もない夫人との会話から開放され、誉はため息をつきながら部屋に戻る。 するとスヤスヤと健やかに眠るカイが視界に入った。 「あんな女からこんな天使が生まれるんだから、DNAって分からないことばかりだな…」 なんてぼやきながら、薄く桃色に染まる頬を撫で、そしてギュッと摘んだ。 「……ぅうん…」 カイは一瞬息を止め眉を寄せたが、誉が指を離すとまた寝息を立てながら眠り続ける。 「エグいくらいの即効性と効果だなあ…」 少し赤くなった頬を再び親指で撫でながら誉は呟く。 そしてベッド下の収納から白い小箱を出し開いた。中には注射器と薬剤が整然と収納されている。 「これじゃぁ悪用されるわけだよね、わかる」 薬包にペンでマークを付けながら誉は呟く。 そして次に取り出したのは、茶色の薬瓶と注射器だ。 注射器に中の液体を充填しながら、誉はカイをちらりと見る。 「ま、大丈夫だとは思うけど…念の為ね」 そして少し汗ばんだその額を撫でた後、カイのパジャマの袖をそっと捲った。 カイの肘の内側には、いくつも痛々しい注射跡がある。 今も体力が殆どないカイだが、幼い頃はもっと病弱で、頻繁に入院していたと聞いている。 きっとその頃のものなのだろう。 しかしこれが今の誉には好都合だった。 消毒の後、その跡の一つに狙いを定め、すっと注射針を刺していく。 誉はカイの様子を伺いながら手際よく器具を片付けた。 5分ほど置いたあと、カイの脈と呼吸を確認をする、大丈夫そうだ。 「さぁ、カイ。補講の時間だよ」 誉は楽しそうにそう言うと、カイから布団を剥ぎ取ると、その小さな体の上に覆いかぶさった。 それからそのまま薄く開いた桃色の唇に、己のそれを重ねる。 そのままカイの小さな舌を引きずり出して吸い、ぬるぬると絡めて取ってやる。 カイの眉間に僅かに皺が寄った。 「んむ…」 唾液が絡む音が響いている。 ふとすっと舌を引くと、行き場を無くしたカイの小さな舌が空を彷徨った。 「もっと欲しいの?」 誉はにんまりと笑みながら、カイの舌先に自分のそれを当ててやる。 すると強請るようにカイのそれは、チロチロと誉の舌を撫でた。 だから、誉はねっとりとしたキスで応えてやる。 その一方で、ふわふわの上着を捲り上げた。 下着の上からでもわかるくらいに乳首がピンと勃ち上がっている。 それを誉が親指でぐっぐと潰すように刺激してやると、カイの舌がふるふると震えた。 「ふふ、お風呂の時、可愛かったなあ」 更にグリグリと乳首を弄りなら誉はほくそ笑む。 「初めての筈なのに、あんなに乳首で感じちゃったんだもんね。どんな気持ちだった? びっくりした?それとも、焦った?」 下着も捲り上げる。 更に硬く、赤くなった乳首がツンと天井に向いている。そこだけ見たらまるで女の子のようだ。 「練習した甲斐があったね」 上着はそのままに、今度はカイのズボンを下げる。 乳首だけの刺激だったが、既にペニスは固くなり、先走りが漏れ下着にシミが出来ていた。 「あーあ、パンツは変えないとだね」 誉はそう言って楽しげにそれを脱がせ、コリコリの乳首を舐めてやりながらペニスの先端をゆっくりと擦る。 「ふ、ぅ…」 カイの腰が少しだけ浮いた。 どうやら睡眠薬と麻酔量の調整が今回は上手くいったようだった。 前回は量が微妙に多かったのか、深く眠らせすぎて反応が全くなく物足りなかったが、今日はとてもいい。楽しめそうだ。 誉はスマフォを取り出し、カイの写真を撮る。 顔はまるで女の子の様なのに、体が男の子なのがアンバランスで凄くいい。 刺激を待って震えるピンク色の乳首も、勃って震えているペニスもとても可愛いのでしっかり写真に収める。 そして誉はスマフォを横に置き、再びカイを責め始めた。 風呂の時と同様、鬼頭と竿の境目をこすってやるとカイは直ぐに腰を揺らす。 あの時は白々しく"いいところを探してあげる"なんて言ったけれど、元より誉はそこを把握していた。 というか、誉がそうなるようにカイの体に教え込んだのだ。 「気持ちいいね、カイ」 誉がうっとりしながら問いかける。 返事はないが、カイのより固くなったペニスと、小刻みに痙攣している太ももの筋がそれに応えた。 さっき一度出したばかりなのに元気なものだ。 年頃の高校生らしさを微笑ましく思う一方で、誉は冷静に良い所でその刺激を切り上げた。 「けど、おあずけ。 今日は、もうコッチは使わないよ」 すっと手を離すと、名残惜しそうにペニスが揺れる。 誉はそれを横目に股を開かせ、ローションを手に取っるとその割れ目に指を這わせた。 目的の後孔は、誉の指を見つけるとひくひくと収斂する。 請われるがままに指を立て浅く抜き挿しすると、もっともっとと言わんばかりに内壁が収斂し始める。 「ほしいの?カイは本当にエッチだね…」 「ぁ…」 第一関節まで指を埋めると、カイが小さな舌を出しながら上ずった声で喘いだ。 誉はその舌を自分の舌で絡め取り、更に指を中へと押し込めて行く。 キスの合間に、ふう、ふうとカイが熱い吐息を零す。 震える脚はだらしなく開かれ、誉の指が進むたびにガクガクとその細腰が震えた。 「ア……っ!」 そしてとうとう、誉の指が一点に触れた瞬間、カイの腰が大きく跳ねた。 「ン、ン…!」 同時に、ぴゅるりとペニスの先端から透明な液が飛ぶ。 ビクビクと腰が余りにも上下するので、誉はカイの腹をベッドに押さえつけた。 そして更に敏感なそこを指で擦って責め続ける。 逃げ場を無くしたカイは、ただ誉が前立腺に与える強烈な刺激をそのまま受け止めるしかない。 ペニスからは三度に渡り勢いよく精子が飛び出したが、以降は尿道口からトロトロの体液がただただ溢れるようになった。

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