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抗議 6【※】
亜玲が俺の身体をベッドの上に投げる。マットレスがふかふかだったこともあり、身体は痛くない。
だけど、亜玲がその上に乗り上げてきた所為で、俺は身を硬くした。
「……亜玲」
小さな声で、亜玲の名前を呼ぶ。亜玲は、笑った。その後、舌なめずりをする。それは、獲物を前にした肉食獣のような姿だった。
その姿があまりにも艶めかしくて、俺の中のなにかが膨れ上がってくる。
亜玲の手が、俺の身体をベッドに押し倒す。突き飛ばそうとするのに、上手くいかない。簡単に押さえ込まれて、亜玲が俺の唇を指でなぞる。
「可愛い」
そう呟いて、亜玲が俺の唇と自身の唇を重ねた。何度も何度も触れるだけの口づけを施され、今度は強引に口腔内に舌をねじ込まれた。驚いて舌を押し返そうとする。上手く、いかない。
むしろ、逆効果だった。亜玲が俺の舌と自らの舌を絡める。逃げようとしても、上手く逃げられない。
「んっ、ふぅ、ぁ」
口元からくちゅくちゅという水音が聞こえてくる。俺の身体の芯が、自分の意思とは関係なく熱くなっていく。下肢に、熱が溜まるのがわかった。
「ぁ、あっ」
徐々に息苦しくなって、亜玲の胸をたたく。けれど、解放されることはなかった。むしろ、亜玲は俺の口腔内に唾液を注いでくる。死なないためには、飲むしかなかった。
「んっ」
ごくんと喉が嚥下して、亜玲の唾液を飲みこむ。亜玲は、まるで俺を褒めるように頭を撫でた。……その触れ方が、心地いい。
(な、んで……)
頭の中が徐々にふわふわとしてきて、気持ちよくて。身体からくたりと力が抜けて、亜玲の衣服を掴む力もなかった。
唇が離れる。亜玲の口元と、俺の口元に銀色の糸が伝う。……なんだろうか。この、淫靡な光景は。
「……祈」
亜玲が、俺の名前を呼ぶ。かと思えば、俺のシャツをまたまくり上げる。胸の先端はまだ尖っていて、亜玲につままれると強烈な快感をもたらした。
「んっ」
びくんと身体が跳ねる。亜玲は、俺の乳首を捏ねまわす。どんどん下肢に熱が溜まっていく。視界が涙で潤んで、亜玲を見上げた。
「祈、可愛い」
亜玲がそう呟いて、もう片方の乳首にを舌で舐める。ぬるりとした舌の感触が気持ちよくて、自然と背中がのけ反った。
「んんっ!」
やめてほしい。頭の中では確かにそう思っている。だけど、やめてほしくないと思う自分自身もいて。
ただ、シーツを手で掻くことしか出来ない。
「あ、あっ、や、やめっ」
俺は男だ。なのに、女性のように胸で感じている。それが、恥ずかしくてたまらない。羞恥心で穴があったら入りたいと思う。
「やーだ。……やめない」
楽しそうに俺の乳首を咥えて、亜玲がそう呟く。……やだ。そこで、しゃべらないでほしい。
息が当たるだけでも、確かな快感を覚えてしまうから。
「ぁあっ」
亜玲が、俺の乳首を甘噛みする。微かな痛みと、確かな快感。ぶるりと身体が震えた。
「……ははっ、可愛いね」
そう言って、亜玲が俺の身体を伝って、下肢に触れた。すっかりと熱を持ったそこは、すでに緩く勃ち上がっている。
「もう、脱いじゃおうか」
きれいな笑みでそう言って、亜玲が俺のベルトに手を伸ばす。そのまま慣れた手つきでベルトを抜き去り、下着ごとボトムをずり下げた。
「……可愛い。もう、勃ち上がってる」
亜玲が、そのきれいな手で俺のものをしごく。……ゆるゆると陰茎を撫でられて、さらに熱が下肢に溜まった。
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