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女たちが帰ったラブホのベッドで全裸のまま大の字で転がる。
「どーした?まだ不満か?」
ドアまで見送ってきたらしい亮雅は髪を掻き上げてフッと笑みを零した。
「別に……」
言いつつイラついているのは感じる。
「それこそ祐生が言ってたアレ、呼んでみるか?」
「アレ?」
体を起こしてタバコに手を伸ばした。
火を着けてフーと吐き出すと、スマホを触っていた亮雅は笑いながら画面をこっちに見せてくる。
「この『ピンクキャット』っての?男のデリヘル」
「は?」
「ここの……ほら、写真ねぇけど、この“レオ”ってのが獅子谷じゃないか?って噂だって言ってただろ?」
そんなもの興味はない。
まぁ、性欲発散して時間も潰れるってのでセックスはちょうどいいとは思うけど。
「お前、男とか興味あんのかよ」
「んー?意外とイイぞ?」
ニヤリと笑うのを見て無言でそのまま亮雅を見る。
すると、亮雅もスマホを口元に当てて微笑みながらベッドの端に腰掛けた。
枕を手にして下半身だけ隠すと、亮雅は声を出して笑い出す。
「お前とヤろうとは思ってねぇよ!まぁ、デカいし良さそうとは思うけどな!」
「は?」
それはどっちの意味だと捉えていいのかわからない。
さっきまで亮雅は女の胸を揉んでガッツリ腰を振っていた。
いつも色々女に声を掛けては俺と共にヤりまくっている亮雅。
中学の頃から気づいたら隣に居たが……よく考えたら俺はこいつのこともよく知らない。
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