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 獅子谷の告げた辺りで降りた俺たちはすぐに獅子谷の案内で裏道に入ってその先のラブホに雪崩込んだ。 「ちょっ!落ち着け……っ」  そんなこと言われても、既に暴発しそうな俺は部屋に入るなり閉まるドアに獅子谷を押し付けつつ唇を塞ぐ。  何度も角度を変えてキスを繰り返しながらパーカーの裾も捲り上げてベルトも外した。  落ち着けるわけがないし、下着を押し上げている獅子谷のモノの硬度を感じたら形振りなんて構っていられない。 「バ……あっ……」  一気に下着ごと膝まで下ろすと直接その昂りに触れる。  すぐにトロリと先走りの蜜を垂らし始めるのを塗り拡げながら扱いてまた口もキスで塞いだ。 「待て!んっ……あっ……」  甘いそんな声を聞いて待てるはずがないのに。  足首まで落ちたせいでうまく動けない獅子谷を一方的に追い詰める。 「待て!離せっ……ふ、う……っ」  堪らえようと掴んだ俺の腕に力を込める獅子谷が愛おしくて仕方ない。  なのにこの獅子谷の顔を何人もの男が見ていると思うとそれは苦しくなった。 「や……あっ……はぁっ!!ーーー〜っ!!」  限界が近いらしい獅子谷の先端を攻めてやると、獅子谷はビクンと大きく痙攣してその熱を解き放つ。 「……まっ、待て!!」  手のひらで受け止めつつその手を後ろに回すと、獅子谷は慌てたように俺を止めてきた。 「無理」 「無理じゃない!!準備も何もしてねぇんだよ!」  そんなん気にしないと言ったら怒るだろうか?

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