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 嫌がった獅子谷と一緒に風呂に入って準備も一緒にやった。  それほど離れたくなかった。 「……バカ野郎」  こっちを睨んでくるその目も潤んでいて、息の上がっているその姿に俺は簡単に煽られる。 「いや、マジで……も、我慢とか無理」  洗い終わった獅子谷の背後を取った俺は自らの先走りを竿に塗り拡げた。  それだけのモノを後ろに充てがったのに、グッと腰を押し付けるだけで飲み込まれていく屹立。 「んぐっ……あ"っ……」  バスタブの縁に捕まって腰を上げた獅子谷は震えながらも甘い声を上げた。  浴室の中で反響するそんな声を聞いて欲望を抑えきれない俺は一気に埋め込む。 「んあ"っ……ったく……おま……デカいんだから……ちょっとは加減、しろ」  振り返った獅子谷の溶けた顔。 「はぁ?ほぼ抵抗なく挿入ったくせに?」  ほとんど解していないし、ローションも使っていないのに受け入れられたことがちょっとショックだった。  明らかに使われているその後孔。  俺とは一ヶ月以上シてないのにその柔らかさは……。 「どんだけ男とヤってんだよ!」  引き抜いた俺はそのままの勢いでまた一気に埋め込んだ。 「ンぅ"っ!!あ"ァァァ!!」  馴染むとかそんなこと考えられない。  ただ、また客を取っていて何人もの男に抱かれているそのことにイラついて、悔しくて、やり切れなかった。  パンッと破裂音を響かせて腰を打ち付ける。  仰け反る身体を押さえ込んで奥深くまで刺し貫いた。

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