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頭を押さえたまま一気に欲を吐き出す。
ビクンと肩を揺らした獅子谷はそのまま口内で受け止めてくれた。
吐精し終えて手を離しても、獅子谷は喉を鳴らして更にチュウッと吸い付いてくる。
思わず腰を震わせると、やっと顔を上げた獅子谷はこっちを見上げて微笑んだ。
「このヤロ……」
引き寄せて一瞬ためらったがやっぱりその口を塞ぐ。
青臭い何とも言えない臭いとヌタァッとした獅子谷の舌に残る俺のモノに眉を寄せた。
だが、すぐに熱い獅子谷の舌に夢中になる。
「……抱きてぇ」
ポソッと溢すと、獅子谷は俺の首の後ろで腕を絡めて抱きついてきた。
「なら、ラブホでも行くか?」
「はぁっ!?初めてなのにそんなの嫌だっつの!」
軽いその言い方に慌てて意義を唱える。
「はぁ?そんなの関係ねぇだろ?それに初めてでもな……」
起き上がりながら首を傾げるその口をもう一度塞いでやった。
「初めてだよ。ちゃんと好きでヤんのは」
じっと見つめると、獅子谷の顔が少し赤くなる。
「そんなの……こんなボロアパートでも嫌だろ」
俺の体を跨いで腹に手をついている獅子谷はフィッと顔を背けた。
「ここはあんたん家じゃん」
少し起き上がってその腰を掴むと、ゆっくり手を下におろす。
引き締まった腰から尻に手が移動すると、獅子谷は眉を寄せてこっちを見た。
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