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 シーツも新しくしたベッドに降ろして座らせてやる。 「あー……クソっ」  舌打ちをする獅子谷はヒドく怠そうだ。 「薬か何か買ってくるか?」 「いい。ある」  言いながら獅子谷はベッドにある小さな引き出しを指差す。 「出してやろうか?」 「お前に見せてただで済むとは思えない」  ムッとしながら言われて素直に引いておいた。  どこまで警戒されているのだろうか。  まぁ、直接薬塗ってやったら指まで挿れそうなのは事実だが。 「じゃあ……コレもらって?」  気分を変えて、さっきサイドテーブルに置いた箱を手にして渡す。  すると、獅子谷はじっとその箱を見つめた。 「俺からのクリスマスプレゼント」 「……開けていいのか?」  眉が戻ってその口元に少し笑みが浮かんでいてホッとする。 「もちろん」  俺も微笑んでベッドサイドに腰を下ろすと、獅子谷はゆっくりリボンを解いた。  包装を外して箱のロゴでわかったらしい獅子谷は開けるのをためらう。 「ちゃんと俺の金。気にすんな」  その手に俺の手を添えると、獅子谷は何か言いたそうにしながらもそっと箱を開いた。 「ずっと一緒に……同じ時を刻んでいこうな?」  そこから時計を手にしてその手首に着けてやると、獅子谷が時計を見つめてから両手を伸ばしてくる。 「キスは……いい?」  俺も獅子谷の横に座って顔を近づけると、 「バーカ」  獅子谷は笑って目を伏せてくれた。  甘いキスをして愛おしい獅子谷を抱き締める。  もう一人にはさせないし、寂しい思いもさせない。  同じネックレスを着けて共に時を刻むから……俺たちはずっと一緒だ。

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